ブランデンブルグ門x
 広く綺麗に清掃されたブランデンブルグ門周辺

ロストック空港は便が少なく、次の目的地バーサ博物館のあるストックホルムへは飛行機の直行便がない。

ベルリン経由の便があったので、ベルリンへ電車で移動することにして、ベルリンを半日観光できるような飛行機を予約した。学生時代からノンポリで通した我が身でも、さすがに「東西冷戦、ベルリンの壁」等のビッグニュースには、遠いヨーロッパのこととはいえ、多少の関心を持っていた。

ロストックからベルリンまで電車で2時間弱、ベルリン駅でバッグをコインロッカーに預けて、ブランデンブルグ門(Brandenburg Gate)までタクシーで移動した。広く綺麗に清掃されたブランデンブルグ門周辺は遠目にも目立つ。さすがに観光客が多い。

四頭馬車と   女神ビクトリア
 四頭馬車と女神ビクトリア

有名なブランデンブルグ門は東西ドイツ分離と統合の象徴として広く知られている。
元々18世紀に建てられたベルリンの18の関税門のひとつだ。19世紀になって他の門は地名だけが残った。ギリシャの門を模して1791年に完成し、門の頂部には四頭立ての馬車に乗った勝利の女神ビクトリアが杖を持っている。

ソビエト時代には杖の先には平和の象徴にオリーブの枝があった。壁の崩壊後は鉄十字の杖になっている。長い多難な歴史のなかで、この門には破壊と再建が繰り返されている。東西を分けていた道路の跡を探したが、見当たらない。壁は門の東側にあったようだ。


売店で小雑誌『THE HISTORY OF BERLIN』を購入。有名な写真には覚えがある。バリケードを兵士(本当は警察官)が飛び越えて西側へ逃れる写真には強い印象があった。西ドイツの道路をソビエトが封鎖したときは、220万の住民のために15ヶ月間食料等をベルリンに空輸したのをテレビで見て感激した。

「壁の崩壊」は大きな時代の変わり目だった。コール首相は大変なことを成し遂げた。東西統一を成し遂げて、今ヨーロッパで頑張っている。コールはすごい、えらい、今年死んでしまった。当時、ドイツの東西統一は無理、と思っていた。コールは偉い!メルケルも頑張っている。

13 ベルリンの壁建設される
 1961.8.13 ベルリンの壁建設される

9ベルリンの壁崩壊、コール首相
 ベルリンの壁崩壊、コール首相

ベルリンの壁の崩壊が1989年、1990年がドイツ統一で、湾岸戦争が1990年だ。イラクのフセインがクエートに攻め込んで、連合軍が「砂漠の嵐作戦」でフセインを1991年にやっつけたのだ。当時テレビで繰り返し放映された、夜間の大がかりな砲撃やコンピュータゲームのような戦争には驚いた。
 
このとき私は国際緊急援助隊の一員として、サウジアラビアに派遣された。破壊された石油の貯蔵所から流出したオイルの回収が目的だった。我々は先行して作業していた米国の回収チームと一緒に流出油の回収作業を行った。ちなみに日本から先に送られたオイルフエンスが、いろいろな場所で使われていたのを見た。​

のちに天皇陛下から他の国際緊急援助隊の方々と皇居に招待された。陛下は面談の事前に良く勉強されているようで、我々のグループのところに来られて「海底に沈んだ油はどうなったのですか?」と、真面目で「厳しい質問」をされたことが忘れられない。


ベルガモン博物館には紀元前2世紀~6世紀頃、チグリスユーフラテス川の周辺で栄えた古代バビロニアの遺跡が展示してある。ベルリン半日観光を決めて、観光案内を見たら人気一位が「ブランデンブルグ門」で四位がベルガモン博物館だったが、藍色のイシュタール門が強烈に印象的だったので、これに惹かれてベルガモン博物館に行ったのだ。

イシュタル門 BC604-562x
 イシュタル門

目玉は3分の1スケールで再建された「ゼウスの祭壇」、もう一つが「イシュタール門」になっている。「イシュタール門」の独特のブルーとライオンの文様はやはり圧巻だ。

ブルー、ブルー、なんともいえない鮮やかな青色にみせられた。イスラムの装飾は単純な文様の繰り返しが不思議な雰囲気を出している。ライオンの文様も素晴らしい。やはり東洋、アジアの文様とはひと味もふた味も違う文様だ。

ライオンのレリーフxx
 ライオンのレリーフ

イスラム建築装飾
イスラム装飾
(上)イスラム建築装飾(下)イスラム装飾

帰国後、NHKで観た北斎のドラマ、「眩(くらら)」が素晴らしかった。藍、ドラマの中で北斎のブルーを、舶来染料による「ベロ(ベルリン藍)」と呼んでいた?このブルーと赤、さらに影の映像がとにかく美しい。映像のカットも工夫されていて、ワンカットワンカットが完全に一枚の絵になっている。

赤い色調が影とのコントラストで著しく華やかな吉原。作業場、町のブルーのグラデーション、最高!NHKはコスト、エネルギーをしこたま懸けているようだ。個人的には今年の映画ランクベストだ。

帆船模型でもこのブルー、藍はよく使われる。青い海と通じているからか。とかく単調な木材色になりがちな帆船模型でよく使われる色だ。帆船模型とのなじみが良い。北斎、ダイナミックでそのくせスッキリ、品の良い北斎の構図、色合いは世界レベルだ。

ストックホルム駅前通り
ストックホルム駅前 アイスバー
(上)ストックホルム駅前通り(下)ストックホルム駅前 アイスバー

ストックホルムの駅からホテルに歩く途中に「アイスバー」とやらを見つけた。ガラスドアに-5° 19.4 degrees とある。覗くと、さらに奥のドアから防寒服を着た若者が寒そうに出てきた。どうやらマイナス5度のバーで防寒服を着て、お酒を飲むところのようだ。
まだホテルのチェックインもしてないのに酔っ払えない。

ストックホルムのホテル、部屋にダンベル
 初めての白夜の北欧の夜。なぜホテルの部屋にダンベルと傘があるの??


(次回につづく) 近藤敏夫記