感謝祭夜のニューヨークのデパートの電飾
写真:感謝祭夜のニューヨークデパートの電飾

急に決まったアメリカ一週間。シカゴ経由でマイアミへ飛び2泊、ニューヨークで3泊といわゆる弾丸ツアーのような旅だ。ニューヨークで最終日、グループから一人抜け出してフイラデルフイアに帆船GAZELAを見に行く。Thanks givingのまっただ中、米国の知人に連絡を取ると「Thanks givingのニューヨークは、ホテルが高騰するので、絶対行かない!」とか。ニューヨークの気温はすでに零度、ユニクロで極寒シャツを手に入れ、行ってきた。


マイアミ

マイアミはさすがに暖かい、一枚だけ持参したポロが丁度良い気温だ。連れはホテル前の白色のロールスロイスの前で写真を撮る、2台の新型?ロールスロイスの間で満面の笑み。黒の角張った車体しか知らない私にもボンネットの上のマスコットは分かる。丸まった大きな車体のロールスロイスが珍しい。

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写真:ロールスロイスと叔父さん写真:Miami Beach写真:Lincoln Road

マイアミといえば「マイアミビーチとビキニ」と言うと米国知人は面倒くさげに「ならLincoln Roadへ行け」と言われた。マイアミビーチはその側だ。ビーチは随分広い、遠くにビキニらしき人影が見える。マイアミビーチと書かれた石碑を見つけ写真を撮り、皆納得?誰かが「ハワイと同じ」とか?

夜は有名なストーンクラブのレストランへ行く、大きな爪のボイルで超有名な店だ。これまで何度か来たが相変わらずすごい客だ。予約は受け付けない、入り口には順番待ちの客が夕方5時には数十人たむろしている。ストーンクラブは大きな左右の爪を持っている、捕獲したら片方の爪だけ取って、片爪のクラブはリリースする。取られた爪はトカゲの尻尾のように再生するのだ。なんと優しいアメリカ人?ストーンクラブの解禁時期、約半年(10月中旬から翌5月まで)だけで1年分稼いでいるらしい。(8,9月は完全閉店、その他はストーンクラブなしの普通のレストラン営業)

ニューヨーク

ニューヨークには感謝祭前夜に入った。感謝祭当日はワシントンにバスで片道4時間のこれまた弾丸ツアー。アーリントン墓地には夭逝した子供達に囲まれたケネデイーの墓、彼は子沢山だった。ジャクリーヌは再婚したのに国立墓地に入っている?リンカーン記念館のステージに彫られたキング牧師の演説の文「I have a dream」、この場所でかの有名な演説を行ったのだ。ホワイトハウスはセキュリテイのために家主の在宅を示す旗は揚げないらしい。

ケネデイーの墓
写真:ケネデイーの墓

二日目、ニューヨーク、感謝祭の翌日は一年で一番小売業が賑わう日でBlack Fridayと言う、今回の旅で初めて知った。モデル遅れの衣料品や家電製品が安売りされるらしい。人の多いところは遠慮する。

ニューヨークのグランドセントラルステーション
写真:ニューヨークのグランドセントラルステーション

自由の女神のツアーの後でGrand Central Stationに行った。初めての三人はロビーに入るなり「ワー」と一言。ジャクリーヌ・ケネデイーが保存に尽力した駅。電車は一段下の見えないホームに入ってくる、日本とは違う。天井の星座も素晴らしい、広いロビーと高い天井に一同感激、感動。

アントワープも素晴らしいがやはりGrand Centralは素晴らしい。駅構内の一等地に店を構えるAppleで最新の付属品をチェック、すごい人だ。一階のマーケットを散策し、地下の有名なOyster Barで夕食、皆ご機嫌!!



フィラデルフィア…帆船GAZELA

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(左)GAZELA(右上)巡洋艦USS OLYMPIAと潜水艦(右中)レストラン船MOSHULU(右下)巡洋艦USS OLYMPIA

越冬準備真最中のフィラデルフィアの帆船GAZELAは、1901年にPortugal, Stubalで建造された3本マストのbarkentineだ。建造時はfishing boatとして活躍したらしいが、現在はPhiladelphia Ship Preservation Guild(フィラデルフィア船舶保護組合)のものとなり、観光大使として活躍している。

非営利団体であるGuildは広くボランテイアを募り、GAZELAのメンテ、運用、資金等を全面的に支えている。11月はアメリカでもすでにシーズンが終わっていて、私が期待していたニューヨークの帆船によるシテイクルーズも終了していた。

GAZELAは「ニューヨークから日帰りで訪問できる帆船」という距離なのでPhiladelphiaデラウエア河畔の Penn’s Landingに係留しているところを訪問した。側には1904年にGlasgowで建造された4本マストのbarque MOSHULU、長さ359ftがレストラン船として営業している。また1895~1922就航の巡洋艦USS OLYMPIAと潜水艦も係留してある。OLYMPIAの主砲の窓はガラス張りの円弧?になっていて、クラッシックな雰囲気だ。

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(上)GAZELA船首写真(中)GAZELA winter preparation(下)GAZELAのボランテア連

GAZELAでwinter preparationをしているところに見学を申し入れると陽気なアメリカ人らしく快諾された。軽労働だけ?のお年寄りボランテイアが一通り船内を案内してくれる。昔、魚を貯蔵していた比較的大きな船倉がきれいに塗装されていた。船首には小綺麗なベッドの船室が有った。

この手のアメリカ人の特有の「人なつっこさ」にはいつも感心する、やはり悪い気はしない。別れるときも明るいんだろうか?これはこれで悪くない。「昼食をどうか?」といわれて、断る勇気は無い。パックに入ったウインナーとボイルした穀物の混ぜ物とパンを皆に分ける。

「美味しいか?」と聞かれて「美味しくない」とは言えない。「ボランテイアでのクルーズ」に誘われる。面白そうだけど即答は避ける。ニューヨーク最後の夜を仲間が待っているのだ。

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Philadelphia Ship Preservation Guild


配車アプリUber

UBERの初期表示
 Uberの初期表示写真、青色点(現在位置)、周囲でUberの車が走っている

配車アプリUberは前年乗車していたが、今回日本でインストールしてマイアミ、ニューヨークで体験した。素晴らしい。

今回Uberを使った直接の理由は、我々のグループが5人なので、町を走っている一般のタクシーには乗れない、と考えたからだ。Uberならどこからでも、大きな車が予約して利用できると考えた。日本でインストールしたソフトでは表示の主要部は日本語で表示される。もちろんアメリカで起動すれば現地の現在位置が最初に表示される。

アプリを起動すると写真の画面が表示されて、(自分の現在位置とその周辺で走るUber車も表示される)、目的地を聞かれる。入力すると車種を聞いてくる、5人乗れる車をレクエストする。1,2分で地図上に向かってくる車が表示される。ドライバーの写真と名前も表示される。車が近づくとアプリ上の自分と車の位置関係がわかるので、そちらに向かえばUberのステッカーを貼った車を見つけることができる。

フロントガラスにUberのステッカーが貼ってある。車に近寄ると運転手が「コンドーか?」と聞く。「そうだユーは??か」で、ドライバーは運転席から出てきて後トランクを開けてバッグを入れてくれる。移動中こちらから話しかければ言葉少なに会話する。(例外的に雄弁なドライバーも居た)。安全運転だ。

目的地に着くと後のバッグを下ろしてくれる。支払いは事前登録されたクレジットカードから引き落とされるので金のやりとりは一切必要ない。2~3日後にスマホに送付されてくる領収書にドライバーの評価の星数とチップの星数を聞いてくる。現場での現金のやり取りは不要だ。今回のドライバーは全員良かった。やはりネットで利用者がドライバーを評価するシステムが機能しているようだ。

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UBERの領収書(スマホに2~3日後に送られてくる)

写真は最後に乗ったマンハッタンからJFK空港までの領収書だ。地図と走ったルートが表示されている。この他に料金、出発時間、到着時間、ドライバーの顔写真と名前、ドライバーの評価の採点表、チップの星表(1~5ドル)等が表示してある。我々5名は全員Uberの大フアンになった。

最近の日本のニュースによるとUberが日本での全面的展開を諦めたとか。省が「安全性に不安がある」と言っているらしい、タクシー業界も反対しているのだろう?Uberが本格的に導入されているアメリカなどの国へ行くときは、絶対お勧めだ。
(近藤敏夫 記)