左から青山副会長、酒井会長、筆者、市川会員
 左から青山副会長、酒井会長、筆者、市川会員

11月13日の午後、名古屋港ポートビル内で開催中の展示会を訪問しました。
今年の展示作品は39隻。近年各地の帆船模型展示会では小型の模型が増えつつある中で、帆装の大型模型が目立った展示会でした。パンフレットの表紙の作品はフランスのフリゲート艦エルミーネ。先月ロシュホールでレプリカ船を見学してきたばかりなので、興味を持って訪問しました。

酒井会長エルミオーネ
出野さんエルミオーネのジオラマ
 (上)酒井会長エルミオーネ(下)出野さんエルミオーネのジオラマ

展示されていたエルミオーネは今年の教材として取り組んでいる模型で、酒井会長のお手本と製作途中やジオラマ仕上げの作品を含めて合計8隻が展示されていました。模型はアルテサニア・ラティーナの縮尺1/89のキット。酒井会長のお話では、キットの特徴として図面はなく製作資料は全てDVDに収録されており、これを印刷すると膨大な量になるとのこと。全体の図面がないことから寸法合わせが大変だったとのことです。

ボートはプランク・オン・フレームの本式で、キットの部品類もそのまま使え、キットの値段も廉価であったことから教材として採用したとのことです。3檣の帆船模型は教材としては難易度が比較的高いと思われますが、チャレンジ精神は敬意に値すると感じました。皆さん2年で完成させることを目標としているそうです。

出野さん愛知県知事賞受賞作咸臨丸
 出野さん愛知県知事賞受賞作 咸臨丸

元気なシニア層を感じさせたのが、出野さんの咸臨丸(縮尺1/50、今井科学キット)。この作品は本年9月、第43回尾張旭市高齢者趣味の作品展で愛知県知事の受賞を受け、賞状と盾とともに展示されていました。出野さんは、エルミオーネのジオラマ仕立ての作品も展示し、模型工作を楽しんでいる様子や遊び心が伝わってきます。

酒井会長エセックス
 酒井会長エセックス

酒井会長は、エルミオーネに加えてエセック(アメリカ、縮尺1/72、スクラッチビルド)を展示していました。このエセックスについては、さる9月度のザ・ロープ例会において、「船の雑記帳」で好評の阿部英夫さんに「19世紀の海賊軍艦エセックス号」と題して講演をいただいたアメリカのフリゲート艦。

青木さんカッター
 青木さんカッター

青木さんのカッター・アルデバランタイプ(イギリス、縮尺1/48、スクラッチビルド)は旧作ながら、リギング周りを貼り直したとのことで、搭載ボートもクリンカー張り、全体的にすきりして落ち着いた雰囲気を醸し出している模型でした。

スペイン製の模型キット展示
 スペイン製の模型キット展示

いつもの模型キット展示では、イギリスのフリゲート艦Grimsby (縮尺1/65、スペインのConstructo S.A.製)とウッディジョー の新日本丸(縮尺1/80)が展示されていました。スペインのキットは、木材の質は今ひとつでしたが、付属部品はしっかりしており十分使えそうな内容でした。

来年は第40回目の節目となる展示会となり、100隻の展示を目標としているそうです。迫力ある展示会が期待できそうです。

会場風景2


(栗田正樹)