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新年最初の帆船模型教室を1月13日にマイスペース銀座マロニエで開催しました。残念ながら仕事や風邪で2名の受講者が欠席となりました。

年末年始は何かと気ぜわしい時期ですが、遅れを取り戻すために集中的に模型製作に打ち込んだ方、一方、忘年会・新年会等諸々の行事に追われ、思うように時間が取れなかった方などもいたようでした。12月の忘年会で懇親を深めたこともあり受講生間のコミュニケーションは一段と活発となり、各自持ち寄った作品を見せ合いながら、製作工程での工夫や苦労話などお互いに意見交換をする姿がみられました。

前半はいつもの通り、受講生の作品を3人の講師で個別にチェックし、疑問点等について質疑応答をします。前回からの作業課題はガフ、ヤード、マストのテーパー加工、そして、マストを固定するためにシュラウド、及びステイを張る重要な工程です。マストを立て、シュラウドを張り、フォアステイ、フォアプリペンダーステイ、バックステイと調整をしながらその垂直を確保します。この調整作業は慎重さと丁寧さが要求される手間のかかる大切な工程です。

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また、マストの先端部分にラグビーボール状の膨らみを付ける作業を追加しました。さらに、ヤードの加工、グレードアップ作業としてヤーダムクリートの追加、ガフの加工及び先端のジョーの部分にマストに結ぶロープとビーズの取付け、そして、帆を張る事前準備として滑車の取付けなども行っています。

半数以上の方が、これらの工程をほぼクリアーしていましたが、まだマストの立っていない方も見られました。あとひと踏ん張りですが、受講生の中で進捗度合いに差が出てきているのはやむを得ないと思われます。展示会までは、まだ2か月以上の時間があるので焦ることなくじっくりと取り組むようにお願いしました。

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後半は次回2月までの作業工程の説明です。帆の製作とリギングです。リギングの事前準備として、マスト、ガフ、ヤードに必要な滑車の追加、バウスプリットや甲板にもフックや滑車、クリートなどを追加します。次に、帆の製作工程について説明です。単にのりしろ部分を折り曲げて接着するだけの帆ではなく、追加するグレードアップ作業の部分を中心に詳しく説明をしました。

すなわち、①のりしろに両面テープを使用する、②折り返し部分に針金を挿入する、③ボルトロープを追加する、④コヒー、紅茶、玉ねぎの皮、染料などを使って帆を染める、⑤ジブセールの先端をオランダ仕様に変更する、⑥メインセールを折り畳むためのブレイルを追加する、⑦メインセールにチェインステッチを表現する、⑧治具を使ってダミーロープコイルを製作する、などです。ただし、これらはキットの説明書にはないグレードアップの工程なので実践するかどうかは各自の判断になります。出来るだけチャレンジしてほしいと思っています。 

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教室も残すところあと2回となり、ゴールが近づいてきました。受講生の皆さんの製作意欲は、完成に向けて益々熱が入ってきています。展示会には、10名以上の方が出品される予定ですが、一人でも多くの受講生が出品されるよう私たち講師陣も努めていく所存です。

*授業を始める前に4月に開催されるザ・ロープ展示会への出品を希望される方を確認したところ10名の方がエントリーされました。初心者の方が大半でしたので開講時には心配しておりましたがまずまずの人数であり、更に追加の方も見込まれそうですので何とか作品を完成させてより多く出展できる様に講師陣も励んでいきたいと考えております。

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(福島一 記)