mamp


ブルターニュ地方訪問は10月22日から23日の2日間で日本人観光客らしく、ナント→ポートルイ→コンカルノ→ブレスト→ドゥアルネ→サン・マロ→モンサンミッシェルの行程を専用バスで駆け巡った感じである。

ブルターニュ地方は、英仏海峡と大西洋に突き出た半島で、もともと氷河に覆われて削られたため標高は高くてせいぜい数百メートル。日本と異なり山がない。地盤は石灰岩ではなく、牧草に覆われている。従い競走馬の育成や酪農が盛んである。半島海岸ではヨットハーバーが多い。

また、ブルターニュ語はフランスの外国語と言われているそうで、コルシカ島についでの方言を今でも守っているそうだ。


ポートルイ (Port Louis)

ロリアン村の南にある観光地図にも出てこない小さな町の海辺の砦の中に、海事博物館と東インド会社博物館が併設されている。これが博物館であると案内されないと分からない。休館中の中、我々グループだけの見学となった。海事博物館の展示は海中考古学的な展示に力が入っているような印象を受けた。

Port_Louis_博物館入口
Port_Louis_博物館 引き上げられた大砲
(上)Port_Louis_博物館入口(下)引き上げられた大砲

一方東インド会社博物館は最近改修されたようで、展示内容が分かりやすく、中でもアジアを往復した帆船の模型では造船風景に加えて船のデッキ別の構造や貨物を示すユニークなジオラマなどが充実していた。中国から持ち帰った貨物の一部も綺麗に展示されていた。

Port_Louis_東インド会社博物館入口
Port_Louis_東インド会社博物館入口


Port_Louis_東インド会社博物館 展示風景
Port_Louis_東インド会社博物館 帆船の解説
Port_Louis_東インド会社博物館 造船風景ジオラマ
(上)展示風景(中)帆船の解説(下)造船風景ジオラマ

このような目立たない場所で充実した展示があるのには正直驚いた。世界は歩いてみないと分からないことを改めて実感した訪問となった。また、現在パリのMNMは改修中でしばらく見学はできないが、この東インド会社博物館の出来栄えを見ると、その改修後の佇まいを大いに期待できそうな印象も受けた。

コンカルノ(Concarneau)

我々モデラーにとってポピュラーな”びんちょうマグロ漁船マリ・ジェンヌ”模型の聖地ともいえる博物館。ここも営業休館日であったが、フランス展示会主催者の働きかけで我々グループのために特別開館された。

Concarneau_博物館入口風景
Concarneau_博物館入口風景

残念なことに、ミュージアムショップはレジの対応ができないとのことで買い物は諦めざるを得なかったが、その埋め合わせかどうかは分からないが、日本から来たモデラーのためにこの博物館内にある模型工房を見学させてもらった。

Concarneau_博物館展示風景1
Concarneau_博物館展示風景3
博物館展示風景

博物館は港の突き出た島の中にある。入口の日時計が印象的だった。博物館の所在を示す港の歴史的な変遷を示すジオラマに加えて、各漁法を模型とともに解説展示している。漁法の奥行きの深さを豊富な模型やジオラマで解説する展示で、丸半日は必要な内容とも思え、今回は次回訪問の下見といった印象であった。

Concarneau_博物館工房風景2
Concarneau_博物館工房風景1
博物館工房風景

Concarneau_港のジオラマ
港のジオラマ

その5につづく
(栗田正樹記)