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元ザ ローブ副会長の故・竹内久氏が設計された宝石シリーズの一隻。1810年当時の英国海軍の基準に従い12隻のシリーズを設計途中で急逝された。ルビーは非常に丁寧に書かれた図面が10枚もあり、初めてのスクラッチにかかわらず何とか完成できた。(第31回ザ・ロープ帆船模型展 31-32 製作者:堀岡長紀

今年度のザ・ロープ活動方針にもあった「スクラッチビルトで模型製作を希望する中級クラスのモデラーを対象とする講座」が6月15日(土)に開講した。この講座の立ち上げの経緯は、もとをたどれば酒席での会話から始まった。

今年の1月29日(日)ザ・ロープ定例幹事会で、瓜生幹事から「中級会員を対象としたスクラッチビルトによる模型製作講座」の提案があった。おととしあたりから酒の席で何人かの方から「講座を開催してもらいたい」との要望があり、それを受けてのことという。

帆船模型中級講習講座(仮称)たたき台

講習会の狙い:
  • キットベースで3-4隻帆船模型を完成させ、次のステップとして図面/情報を基にスクラッチビルトで模型製作を希望する中級クラスのモデラーを対象とする工作講座。
  • 講習講座を通して特に船体(船殻)を構成するキール板、フレーム板の切り出し、組立等の注意点を学び、図面/情報さえあれば船体を自由に組み上げられることに重点を置きたい。

講習会の持ち方:
  • 初心者教室と同じ様に講師が1か月先の模型工作の現物模型を見せ、工作の注意点や工程を写真やレジメ、その他資料を用意し配布し、説明する。
  • 模型工法は『プランク・オン・バルクヘッド』とする。
  • 講習会参加者は模型を組立ることを条件とする。

工作対象模型:
『ルビー-Ⅱ 1810』トップスル・スクーナー1/48(故ザ・ロープ副会長・竹内氏製図)が今のところ最適と考える。
  • 図面がA3サイズで取りまとめが楽で、コピーが安価である。
  • 1/48スケールに拘わらず小型で模型輸送が簡便である。
  • リギング情報が豊富である。
(以下省略)


幹事会での賛同を得て、早速、受講希望者を募るためのメールによる全会員に対するアンケート調査を実施、6月1日の定期総会でも『2019年度活動方針』に組み込まれ、この日の開講に漕ぎ着けた。

講師は瓜生会員と堀岡会員の両ベテラン。15名の講習生を対象に、第1回講座がマイペース銀座マロニエ通り店7号室で開催された。

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瓜生会員(上)と堀岡会員(下)の両ベテランが講師を務める

本講座を通して船体(船殻)を構成するキール板、フレーム板の作図、切り出し、組立等の注意点を学び、適切な図面/情報さえあれば船体を自由に組み上げられる知識を得ることに重点を置いている。製作は、故竹内氏製図の『ルビーⅡ 1810』トップスル・スクーナー、1/48スケール模型。

第1回となったこの日は、あらかじめ講師から指示のあった種々の道具、製図道具、前もってメールで送付済みの教程本、資料などを持参し、始まった。

受講者全員の自己紹介から始まり、船図の解説、キール板、フレーム板の作図と製作、工作船台の作り方等における必要なポイントを解説していただきながら、製作にはいった。

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受講者の自己紹介

受講者の製作歴は、主としてキットだけという方から、キットを元に部分スクラッチ製作という方など、多様な経験をもっておられるが、共通しているのは「動機はスクラッチ製作に意欲を持っている」ということ。今後の講座が楽しみとなった。

次回は、工作船台の製作、キールとフレームの組立接着、他補強材、保持材の取付け完了した作品の持参からになる。自分にとっては帆船模型教室以来、久し振りの「期限付き帆船製作」となりました。

最後になりましたが、受講生がスクラッチで使用する材料は、JSMCC福島帆船同好会・吉田会長のご厚意で製材されたものを使用させていただいております。この場を借りて厚くお礼申し上げます。

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中級講座で使用する材料を製材してくださったJSMCC福島帆船同好会の吉田会長(2017年11月23日ブログより)



(渡辺 記)