休演日。
本当に、本当に久しぶりの休息。
全力で休もうと、ソファで寝そべっていたが、「あ、昨夜のダメ出しをチェックしておこう」と台本をパラパラめくっていたら、何となく火がついてしまい、挙げ句の果てにはプロデューサーに電話して「明日稽古させてくれ」と頼む始末。
ま、当たり前か。まだまだこんなものではない。
いや、中途のものを観客に提示してるつもりはなく、その時その時は全力で最良のもののつもりだが、どうも客席で本番を観ていると「やはりこうした方が…」「あ、こういうやり方もあるかもしれない」などという欲というか、ま、『あがき』というか。

この芝居は、いわばバトンリレーのようなもので、冒頭から各場面が蓄積して蓄積して、ラストシーンに理屈ではないカタルシスが起こるのを期待している。
もっと、もっと、自分が想像し得ないカタルシスに己がまみれてみたい。
だからこそ、演劇なんぞやっているのだ。
だからこそ、最後の最後まであがき続けるのだ。

頑張る。

そして今日は全力でぼーっとする。
晩飯、何にしよう。白いご飯が食いたい。