宝くじ
宝くじに毎回期待しては
儚く散るは夢の花。
わかってる。
十分にわかっているのだけども
現実を突きつけられたあとの絶望感
浮ついた期待感という名の風船を
刺繍針ほどの細い突起物によって
割られた衝撃は
タンスの角に足の小指をぶつける痛みに遠からず似ていて
怒りの矛先を見つけれないまま
噛み締めるのはガムではなく、
悔しさか憎らしさか。
当たってもいないのに宝くじを買ってからの自分といえば
童貞に彼女ができた野郎の気持ちに似ている。
心の中では
「よし!ィエス!ィエス!ィエス!!」
ってな具合だ。
っというわけで
ギブミーマニー