東京都教育委員会が、国旗掲揚と国歌斉唱を都立の学校全部に
義務づけた。校長から職務命令書なるものを出させて、従わない
者には罰則を科すという。これはまさしく踏み絵じゃ。
 
日の丸、君が代に対する反感は、戦時中での使われ方に問題意
識を持つところに始まる。ナチスのハーケンクロイツと同等という
考えじゃ。また、その成り立ち自体、明治の富国強兵時に軍国
主義と共に醸成されたものでもある。
 
もしも、現代の独逸で鉤十字を掲揚し、起立せよなどと教育に
携わる者が言ったなら、独逸国内は勿論、欧州全てから批判の
槍玉に挙げられるじゃろう。多分、その本人が懲戒免職となる
じゃろう。
 
さて、この国では多くの戦犯が罪を逃れ、政財界、学会の要職に
就いた。言わば無責任国家じゃ。歴史の風化と共に国旗国歌を
強制し、天皇陛下を国家元首とする、国民総動員態勢を敷こうと
いう意図を懸念するのはわしだけではあるまい。
 
健全な青少年を育成するという目的なら、全ての教職員の禁煙
を徹底すべきじゃとわしは思う。喫煙開始年齢は小学生にまで
低年齢化しておるし、思春期の反抗期にある青少年の喫煙の動
機の一つは大人への憧れ、又は反抗心から来ておる。
 
先生自身が喫煙していては、思春期の子供達は従うはずがない。
これは国旗国歌を強制する理由と全く同じじゃ。どっちが大事か?
かつて明治時代の軍部でさえ健全な体躯の成長を優先させたから、
未成年の喫煙は禁止となったはずじゃ。
 
ニコチン中毒者こそ、三回の禁煙職務命令に従わない時は懲戒
解雇とすべきじゃと思うが、国旗国歌の方で首になるなら名誉の
首と言えるのかのう。