AI(人工知能)を活用した漫画・アニメの個人制作について(「一人漫画スタジオ」を開始)

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スマホで撮った写真をAI描画で「漫画背景」処理し、3DモデルをAI描画でキャラクター処理した絵を重ねるテスト。人間は一切関与しない描画プロセスになる



Creative Edge School Booksは、1人でコンテンツの企画・取材・執筆・編集・制作・ストア運用・販売・プロモーション・マーケティングなどをこなす一人出版社である。今年で3年目になる。たった1人で膨大な作業を抱えるので、マンパワー(人間の頑張り)で推し進めると、病気や怪我などの予期せぬ不幸が起きれば、そこで終わる。たとえ病気で長期入院になっても、仕事が停止せず、コンテンツをつくり続けられる徹底した自動化(ロボット化)が当初からのメインテーマ。

企画や取材は人間にしかできないが、執筆・編集・制作は、AIと対話しながら共同で仕事をすることができる。「AIと対話」というのは大袈裟な表現かもしれないが、Wix ADIなどはすでに対話ベースの仕組みが出来上がっているので、あと2年くらいで概ね大半の人が納得できるレベルまで向上するだろうと考えている。今は人間側の多大な努力がないと「対話」どころではないが、AIの扱い方そのものが正しいのかどうか、さえわかっていないのだから実践あるのみ。実際にやらなければ、成功も失敗もない。


Creative Edge School Booksでは現在、「AI機械翻訳」と「AIクリエイティブ」に絞って、テストを繰り返している。

「AI機械翻訳」で実践中の個人のプロジェクト:
※多大な作業コストがかかるため、Creative Edge School Booksから切り離し、個人的な研究として進めており、海外のファンに協力していただいている。

「AIクリエイティブ」では、認知症とロボティクスをテーマにしたコミックの企画を2年前から進めている。当初は漫画を描いてくれる人を募集していたが、「一人」だけの出版社ではほぼ不可能であることがわかり(時間がかかりすぎる)、昨年からAIを活用できないか模索していた。

Comics-Prototype

AI関連の論文を読むだけで半年以上かかってしまったが、いくつか候補を選出し、テストを開始している。AIに一から描画させるのは(現時点では)不可能だと判断し、キャラクターは3Dモデル(プロトタイプは「コミPo!」を使用)、背景は写真を使うことにした。絵については「人間は一切関与しない」という大胆な割り切りで進めている。

参考(コミPo!について):
2013年に公開した講座
Vol.05 第3回 コミPo! でスマホ向けのウェブ漫画を作ろう! 




コンテンツの仕様は検討中:
  1. 漫画制作のみ
  2. アニメを制作し、漫画は「フィルムコミック」として制作する
  3. 漫画とアニメ(映像)を同時制作する
  4. 漫画とアニメ(HTML5)を同時制作する
参考:


音楽(以下を組み合わせる):
  • マーケットプレイスで映画音楽を購入する
  • クリエイティブコモンズのフリーミュージックから探す
  • ループシーケンサーを使って自分でつくる(実はPodcastのオープニング曲はACIDでつくった)

アニメのキャラクター(声)
  • 以前、自分の書籍(Flashアニメの本)の仕事で声優さんに依頼したことがあり、今回も同様に依頼する
参考:




現在、公式Twitter(@commonstyle)で毎日投稿している「スマホで撮った写真のAI処理」の一部を掲載。

AI描画による「アニメ背景」処理

写真の生々しいリアリズムから離れて、誰が見ても「絵」として解釈できるように表現したい(Photoshopのフィルタだと難しかった)。具体的には、新海誠さんの背景感性に近づけることになる。
解像度が足りないため、まだAI処理独特のリキッドなタッチが目立つが、YouTubeで公開するレベルの解像度なら、縮小表示による圧縮密度の効果でこのままいけると判断している。もちろん、違和感ないレベルまでブラッシュアップすることは可能。

AI描画:日常風景

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AI描画:日常風景/切り取り

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AI描画:深夜・早朝

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AI描画:食べ物

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AI描画:機械・植物

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AI描画:静寂

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AI描画:繁華街・飲屋街

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AI描画による「漫画背景」処理

今回は印刷は考慮しない「Web漫画」で進めていくので、今のレベルでも十分使えると思っている。
AIのデフォルメ処理はズバ抜けて優れているため、調整はしていない。背景については、考えていた以上にレベルアップしていた。漫画の場合は、キャラクター描画の作業が80%を占めることになるだろう。

AI描画:雑踏・喧騒

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AI描画:日常風景/切り取り

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AI描画:深夜・恐怖

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AI描画:日常風景

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AI描画:連続(並列)・非連続(雑多)

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このプロジェクトの記録は、トライアルレポートの専用ページにアーカイブしていく(成果物はすべてダウンロードできるようにしたい)。まずは、クローズドな場で情報を蓄積し、意見をいただき、試行錯誤を繰り返す。
意図したレベルに達したら、こちらのブログで簡潔にまとめた記事を公開していく予定。


トライアルレポート

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筆者:
Creative Edge School Books
ebookcast@gmail.com