成績優秀なのに仕事ができない"大人の発達障害"に向く仕事、向かない仕事:ダイヤモンド•オンライン

自閉症やアスペルガー症候群などの発達障害をもった人々の数は社会のなかで少なくはない。彼•彼女らは、IQが高く、特定の能力が高い傾向を持っており、異質なもの排除しようとする日本社会のなかでは往々にして人間関係につまづいてしまう。記事の中では、社会のなかで生きづらくなっている彼•彼女らがうつ病や、不安障害、依存症、パーソナリティー障害などの合併症に罹っていると述べている。

日本人は均質性を求める。子どものときから「みんなおなじ」という文化で教育を受けてきたため、他者と違うところがあると村八分にされてしまう。自閉症者は、IQが高く、ある能力が周囲よりも高いという傾向があるため、それだけでも周囲から「あのひとはちがう」といった目でみられる。発達障害者は人間関係につまづくことが多いが、その原因は彼らのコミュニケーション能力の低さに起因するのではなく、発達障害者にいる周囲の人たちが発達障害者の個性の違いを受け入れられないために、結果として両者の人間関係がうまくいかないのだ。

記事では発達障害者が「引きこもり」になりやすいかどうかの要因を以下の4つ挙げている。
1.発達障害に気づき、受け入れ、認めているかどうか
2.最低限の社会性を身につけているかどうか
3.自分の特性を活かせる適職に就いているかどうか
4.家族や周囲の理解と支えがあるかどうか

以上の4つができていないと、発達障害者は家に引きこもりになりやすいとのことである。

しかし、この4つは発達障害者が周囲の人に働きかけるような事柄である。大事なのは、我々周囲の1人ひとりが、「人それぞれ違う個性があっていい」という考えを受け入れることである。私の好きな言葉に「神経多様性」があるが、人間の脳の構造は1人ひとり違っており、考えることも記憶することも話すことも違う。当然、個性も違ってくるし、能力も違ってくる。そのような神経多様性を社会が受け入れ、「個性の違い」を肯定的にとらえることが重要である。

そもそも、自閉症やアスペルガー症候群のような発達障害者の認知的な強みは我々社会のなかで大きな役割を果たしている。ビル•ゲイツ、スティーブ•ジョブズ、スティーブン•スピルバーグなどの有名人は、みな自閉症であったと言われているが、彼らは我々人間の社会を良くした。「個性の違い」を社会が白い目で退けるのではなく、寛容な目で受け入れることが必要なのだ。

「みんなおなじ」という日本の教育手法を変えていく必要があるが、「神経多様性」の考えを多くの人々が持つだけでも、発達障害者の人々が住みやすい世の中となるであろう。

参考記事
神経多様性を歓迎しよう ~自閉症は文明を前進させる~:Keep On Thinking