Keep On Thinking

少しでも日本の医療を良くして、多くの人々が健康な生活を送ることができる世の中にしたい。このブログは自分の思考の軌跡を綴る場であり、少しでも多くの人々に「気づき」を与える場でもある。医療、社会全般、科学にも視野を広げ、リハビリテーションや神経科学などの分野も紹介します。「必要なのは、信じる心ではなく、それとは正反対の、知ろうとする心である。-バートランド•ラッセル」

評価

脳卒中後の麻痺側上肢に対する介入研究において、どのような測定指標が用いられているのか。(PLoS ONEから)

Santisteban L, Teremetz M, Bleton J-P, Baron J-C, Maier MA, Lindberg PG (2016) Upper Limb Outcome Measures Used in Stroke Rehabilitation Studies: A Systematic Literature Review. PLoS ONE 11(5): e0154792. doi:10.1371/ journal.pone.0154792

背景:脳卒中関連の研究で最も普遍的に使用されている上肢機能の測定指標を確立することは、統計学者や臨床家の間での一致した見解を得る一助となる。

目的:本研究で我々は、脳卒中後の介入研究において最も普遍的に使用されている上肢機能の測定指標を明らかにすること、そしてICFに基づいて網羅されている範囲、測定指標がどのように並行して用いられているか、測定指標の使用が経時的に地理的にどのように変化しているのか、を示すことである。

方法:Pudmed、CinHAL、PeDROのデータベースを用いて、PRISMAガイドラインに基づいて脳卒中における上肢機能の介入研究を検索し、477の介入研究が取り込まれた。

結果:介入研究では、48種類の異なる測定指標が明らかになった。これらの測定指標の15種類のみが、介入研究の5%以上で使用されていた。Fugl-Meyer Test(FMT)は、測定指標として最も普遍的に使用されていた(介入研究の36%で)。普遍的に使用されている測定指標は、様々な程度でICFの領域である身体機能や活動を網羅していた。大半の研究(72%)が様々な測定指標を並行して用いていた。FMTは、Motor Activity Log(MAL)、Wolf Motor Function Test、そしてAction Research Arm Testと並行してよく用いられていた。しかし、Motor Assessment ScaleやNine Hole Peg Testとはあまり並行して用いられていなかった。FMTや運動学的な測定指標(Kinematics)は、12年間を通して使用頻度が増加していた。一方で、MALやJebsen Taylor Hand Testのような測定指標は12年間を通して使用頻度が減少していた。国によって使用されている測定指標は大きく異なり、国際的な見解の一致はみられなかった。

結論:本研究によって、研究で使用されている測定指標に大きな多様性があることが明らかになった。しかし、良好な心理測定的特性がある神経学的検査である、FMTを使用している研究の数は増え続けている。徹底した評価のために、FMTは他の測定指標と並行して用いる必要がある。これらの結果から、脳卒中後の上肢機能の適切な測定指標として国際的な見解の一致を構築するために戦略が必要であることが明らかになった。

私見。日本においては、Fugl-Meyer Testを使用している研究の割合が高い。しかし、絶対数は少ない印象。

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図は論文から引用

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図は論文から引用

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図は論文から引用

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図は論文から引用

第一選択となる動作分析の教科書「動作分析 臨床活用講座」



本書を読んで最初に思ったことは、当院のリハビリテーション部の勉強会で、本書を参考にしながら、後輩たちが分担して、脳卒中患者さんの動作分析を発表してもらうことであった。それぐらい本書は、寝返り動作から起き上がり動作、立ち上がり動作・着座動作、歩行動作に関する動作分析についてわかりやすく丁寧に解説されており有益なものである。

動作分析するためには、解剖学や運動学(バイオメカニクス)の知識が必要となる。解剖学や運動学の知識は、対象者の動作を分析評価するためにあるといっても過言ではない。そのため、我々は一生懸命、解剖学や運動学の基礎医学を学ぶのだが、断片化された知識は容易に忘却する。本書は、解剖学や運動学の知識と動作分析の方法を並行しながら解説しており、多角的に理解でき、頭のなかに知識が定着しやすい。

動作分析は、対象者の3次元の動きを評価する。そのため、動作分析を学習する際には3次元で理解する必要がある。本書は、写真を多く取り入れており、動作の解説を頭のなかで3次元でイメージしやすく理解しやすい。また、動作を阻害している要因を一つ一つ丁寧に評価できるように写真にして解説しているので、目の前の患者さんに応用しやすい。何度も言うが、本書は丁寧に作られている。動作分析を学ぶ者にとって、本書は第一選択となるだろう。

パーキンソン病のすくみ足の定量的評価(理学療法学から)

パーキンソン病のすくみ足の定量的評価を作成した研究。開口幅が70cm以下になってくると、歩行が停滞する傾向にあるみたいです。

奥埜 博之, 西島 勇, 塚本 哲朗, 河島 則天. パーキンソン病の歩行障害を定量的に評価する方法.理学療法学.2016

【目的】すくみ足(以下,FOG)はパーキンソン病の主要な運動障害のひとつである。FOG の適切な評価はきわめて重要であるが, その程度を客観的に示し得る有効な評価方法が存在しない。本研究ではFOG を簡便かつ定量的に評価できる方法を考案することを目的とした。
【方法】16 名のパーキンソン病患者に対し,間口を自身の快適歩行速度で通り抜ける歩行課題を実施した。間口幅は40 cm から10 cm 刻みで100 cm までの7段階で設定し,間口通過の所要時間とステップ数を計測した。
【結果】間口幅の減少に伴ってステップ数が増加,所要時間が遅延する傾向が認められ,その関係性は一次直線回帰によって近似可能であった。また,UPDRS スコアのPart 靴箸隆慙△蓮そ衢彁間との間に有意な相関(r = 0.56, p < 0.05)がみられた。
【結論】今回提案した方法は,歩行時間とステップ数という簡便な計測変数であり,歩行評価に即時活用できるものと考えられる。

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図は論文から引用
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脳卒中リハビリテーションの必読書

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↑原著3版の日本語版が出ました!

↑英語ですけど、神経疾患に対する効果的なリハビリテーションを学ぶことができます。

↑上の日本語版です。

↑作業療法士は、一読あれ。

↑高次脳機能障害に対するリハビリテーション、作業療法に関する書籍ではNo1だと思っています。

↑高次脳機能障害を学ぶなら、まずこれでしょう。

↑面白くて良書ですが、残念ながら絶版です。

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↑症例が豊富で面白いです。英語の文献もたくさん紹介している。

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運動療法のための 機能解剖学的触診技術 下肢・体幹
↑触診技術を学ぶなら、私はこのテキストを選びます。

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神経内科ケース・スタディ―病変部位決定の仕方
↑これ読んでから、ハンマー振る頻度増えました。


活動分析アプローチ-中枢神経系障害の評価と治療-【第2版】
↑第2版でました。ADLへの介入には大変参考になります。

↑第2版出ました!一般向けに書かれた脳卒中で失われた機能を回復するための戦略。

↑第2版の日本語訳です!
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