回復期脳卒中患者に対する上肢練習の効果検証:ICARE(JAMAから):Keep On Thinking

前の記事からの続き。EXCITEICAREとの比較から、ICAREの上肢練習プログラムの不十分さが明らかになる。

EXCITE
介入プログラム:1日6時間のCI療法を週5日、2週間実施。合計練習量は、2週間で60時間。
対象者:脳卒中発症後平均179.8日(SD:66.1)経過
    中等度の上肢麻痺(Fugl-Meyer Testで42.5(SD:11.7))

2週間60時間のCI療法によるWMFTの変化量
Log performance:2.96→2.38 −0.58
Performance time:19.3→10.8 −9.5

ICARE
介入プログラム:1日1時間、週3日、10週実施。合計練習量は、10週間で30時間。
対象者:脳卒中発症後平均45.2日(SD:20.3)経過
    中等度の上肢麻痺(Fugl-Meyer Testで41.7(SD:9.5))

10週間30時間のCI療法によるWMFTの変化量
Log performance:2.2→1.4 −0.8
Performance time:16.6→7.8 −8.1

スライド1

スライド2

上肢麻痺の程度は、両方の試験でだいたい同じ。WMFTの変化量もだいたい同じ。ICAREと比較して、EXCITEでは、合計の練習量は2倍だが、2週間という短期間に練習を凝縮しており、さらに発症後6ヶ月ぐらいの脳卒中患者さんに対してICAREと同じ程度の効果を及ぼしている。したがって、EXCITEの上肢訓練プログラムはICAREよりも2倍の練習量だが、2週間という短期集中で実施した方が効果があると考えられる。