2008年07月29日

EQ10 フォノイコライザープリアンプでステレオを聴く

EQ10を二台でステレオを聴く。 とりあえず、臨時にモノラル・メインアンプを二台揃えて繋いだ。 全装置十分ほどで右と左のスピーカーの再生音の『張り』を揃えてやると、おおーっと、ステレオ音場が、眼前に広がった。 EQ10のイコライザーカーヴの精度が高いとみえ、左右のばらつきがほとんどなく、ジャズボーカルが定位した位置で空気を気持ちよく震わせている。 声のかたちがきれいなせいか、耳あたりがよい。 次に、英DECCA(1955)カーヴに左右のEQ10をセットする。 1960年以前にプレスされた、これはRIAAではない、と思う英デッカ盤をかける。 高域がにじまず、音のカタチが上に逃げない。 落ち着いた音場、ああ、こうだったのか、という音のカタチが再生される。 練れたハーモニクスは弦の分厚い響きの密度、触感は永年寝かせたチーズに良く切れるナイフの刃を入れていく滑らかさ。 EQ10 2台














音色の雄弁なこと、耳の位置を少し下に置くと、舞台上の空間と奥行きが、響きのしなりや影が、これはいい。 音楽があふれ出てくる。 SXLRIAAポジションにセットすると、音が棒になり、ハーモニクスは痩せる、そして高域が暴れるのが顕著に出る。 明らかにRIAAカーヴではない、英デッカステレオ盤をちゃんとしたイコライゼイションで、十数年かけて初めて聞いた。 そう、これだ、と直感する。 想像を超える、うれしい世界。 


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