緑色からの声
この町は冬暖かく、夏涼しいので知られているようだけれど、常に風が強い。 雨が真っ直ぐ下に落ちる事なんて滅多に無い。 久しぶりに今朝は雨も風もなく、静かな道を歩いた。 靴音だけで、波の音もなく、車の音もしない。 きゅうきゅうと音がしている。 はじめは何かと思ったが、どうやら、畑から聞こえてくるようだ。 しばらく座り込んで耳を清ませてみると、・・・ギュッ、ギュウウ・・・と柔らかな緑色の声。

確かにキャベツは鳴く。 と同時に、音も吸収するらしく、あたりは静か。
そういえば、フランスの友人からもメールが届いた
『・・二月の終わりから休みに入る。 家族でアルプスに行く予定。 シャモニーのそば、標高1300メートルの友人のシャレーに滞在する。 今年は雪が多く、ひどく寒いとのこと。 いつものように、必要な時以外は、谷を下りる事もなく、その標高でほとんどの時間を過ごす。 スノーシューズで歩くのは楽しいものだ。 息子は友人の子供たちとソリとスキーで毎日遊ぶ。
僕等家族にとって有意義な休息、・・・冬山に横たわる 深い静寂 の存在を実感できるから。 そこはスキー・リゾートからは遠く離れている。』
確かにキャベツは鳴く。 と同時に、音も吸収するらしく、あたりは静か。
『・・二月の終わりから休みに入る。 家族でアルプスに行く予定。 シャモニーのそば、標高1300メートルの友人のシャレーに滞在する。 今年は雪が多く、ひどく寒いとのこと。 いつものように、必要な時以外は、谷を下りる事もなく、その標高でほとんどの時間を過ごす。 スノーシューズで歩くのは楽しいものだ。 息子は友人の子供たちとソリとスキーで毎日遊ぶ。
僕等家族にとって有意義な休息、・・・冬山に横たわる 深い静寂 の存在を実感できるから。 そこはスキー・リゾートからは遠く離れている。』