2011年04月30日

コンワルの朝食

『近くのパブの二階、ホリデイに出かけた弟の空き家、それともベッド・アンド・ブレックファスト ?』 コンワルの絶壁の海岸線を走りながら、迎えに来たコレクターの奥さんに訊かれた。 当然ベッド・アンド・ブレックファスト(B&B)にしてもらう。  P1010017仕事を終えて、宿にリュックサックを投げ出して、夕方の散歩に出かけた。 ここちよい潮風、狭い路地ばかりの港、丘に登り、瀟洒なジョージ王朝スタイルの邸が並ぶ路を海岸まで出た。 推理小説に出てきそうな砂浜に座る。 月明かりに映えて波音が英語になっている。 あたり靜をまったきに得る。

翌朝は真っ青な空。 下に降りて宿の夫婦と挨拶を交わし、ひとしきり日本茶の淹れ方をあーだこーだといろいろ御託を並べた。 実は僕にしても美味しいお茶はそうはいれたことはない。 この地は英国にしては珍しく軟水なんだそうだ。 部屋は一部屋だけ、昼間は一階がティールームになっていて、彼らの焼くケイクやパイは行列ができるほど繁昌している。  朝食の部屋に通される。 P1010028 すでに下からはいいにおい、イングリッシュブレックファストの人懐っこい匂い。P1010032  


宿の主人はなかなかの好人物で、ロンドンの生活を切り上げて、この地に来たという。 どう、こっちは?と聞けば、言うことない、のだそうだ。  奥さんと猫と静かに暮らせていうことないのだそうだ。 そのしあわせな感じは料理に出ている。 英国の料理で、朝食はやはり誇れるんじゃないか。

空の青さに魅かれて、朝の散歩に出かける。 南イングランドによくある、入江の港町。 P1010048デヴォンよりももっと気さくな感じがするけれど、ちょっと秘密めいたところがあって、魅かれるものがある。 晩の散歩で濃厚になる。 次の晩の散歩で、なんとなく気になる家まで行って見た。 そこはボート小屋がついた大きな家だった。 謎めいた気配に魅せられた。 『あなた、フェリーサイドのボートハウスを知っていたの? あれはね、ダフネ・デュ・モーリアが借りて棲んでいた家なのよ。』 

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彼女はこの地フォイを舞台にしていくつかの小説を書いた。 『レベッカ』に登場するマンダレイ屋敷のモデルはこの近くに在るのだと聞いた。 

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