2012年06月30日

足のはなし 5

振動アースの働き方
振動アースの目的は本体の振動を他者へ譲り渡すことにより、本体の健全化が図られるものだと思います。 接地アースは素材と構造による接地面積が大きな意味を持ち、空中アースはその部分が振動の島となり空中に放出することにより図られます。 いずれの場合でもお釣りというものがあり、接地アースは他者とつながることにより振動が共有されてしまう欠点があります。 空中アースはその部分が共振の特異点としてあるため、その他の部位の振動の流れが不規則になってしまうこともあり、それゆえ形というものが大きなファクターとなってきます。 こうしたお釣りが様々なパーツにおける効果を支配している訳で、ただ一方だけ考えていては本質を見失ってしまいます。 私は今日に見られる様々な種類のアクセサリーパーツには懐疑的な立場をとっており、アクセサリーに頼るよりもっと大事なことがあるはずです。 私からの提言ですが、なになにの品を使ったからから良くなったということは迂闊に信じるべきではありません。 なぜ良くなったか理由を求めなければなりません。 その答えが素材や材質によるものなら、それはインチキだと思った方が良いでしょう。 本当に効果があるならば、それは働きによって成されたものでなければならず、仮にその効果を素材や材質に帰するとすれば、また違った特殊な素材を使った物が出ればそちらの方が良いとなり、いつまでやっても泥縄を手繰っていくことになります。 そんなことをオーディオの楽しみなどとは考えないでください。 オーディオの本質はそんな所にはありません。 オーディオの本質はユーザーが様々な可変力を機器を通して会得した魅力に満ちた音楽再生を核とすることにあるからです。 厳冬に真の巨木が現われるように、枯葉を取り払ってこそ本質が見えてきます。 この項おわり
以上T氏


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