2015年09月29日

クレンペラーのモーツァルトをオークションに

モーツァルト 25番40番 クレンペラー 33CX
録音1956年 キングスウェイホール P;W.レッグ E;D.ラーター ステレオ番号はSAX2278 指揮者は信念に基づき振っているつもりでしょうが、どの音にも狂気があります。 25番は本気です。 EMIのアーティストに招くかどうかレッグがテストした録音です。 クレンペラーが『俺を雇え』とアピールしています。DSC_0134 しばらくクレンペラーを聴く気にもなりませんでしたが、POをこれだけ鳴らすのは聴きものです。 プレスの状態も良く、バランス良く深みのあるオーケストラの響きで再生されます。 弦の音触りはディジタルでは味わえませんし、70年代以降のプレイヤではそうした感触が薄いと言わざるを得ません。 もともと70年代以降のプレイヤは初期盤を再生するようにはできていません。  再生のヴェクトルがディジタル寄りなのです。 ですから、同じマトリクスでもオリジナスタンパー盤と後期スタンパー盤の音質の違いなんて判るはずもありません。 50年代60年代前半のプレイヤをちゃんとセッティングすれば、事情は異なります。 モノーラル独特の音色のゆたかさと響きの陰影など。 33CXのモノーラル再生は、SAX盤とはまた違う音楽の趣きが肌から伝わります。 しっかりした再生をしないと、初期盤の演奏をどうこう言っても仕方がないと実感します。 ディジタル風にくっきりと再生しても、音楽の核心に迫ることは出来ない、ということを皆さんは薄々感じているはずです。 裏ラミネイトジャケットの初期版・オリジナル内袋 グレイの装置ではEMIカーヴでは中高音域が滲み、COLカーヴで響きがほぐれて音色が伸びてきました。 イギリスプレス


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