2019年01月30日

32番でおろおろ逃げる、追いかけまくられる

ベートーヴェン ピアノソナタ32番 23番「熱情」 J.パーレニーチェク(Pf) 32番の冒頭なのに、激情も怒りもなくオロオロとゆっくりとそれは始まる。それから逃げに逃げまくる。逃げて隠れて一安心、かと思えばまだ追いかけてくる、それが何かも判らずに。底知れぬ暗闇が支配しています。裏面で熱情を聴くとナタで鍵盤をぶっ壊すほどの胆力、恐怖です。

Palenicek (2)

オシムというサッカー人がピアニストになったらパーレニーチェクになる。空恐ろしいものを聴いてしまった。ハイデュ、パネンカ、ポマーズにはない厳しさ、見方によっては可愛げがないというか非情な音楽家であります。palenicek 3ボスニアに生まれプラハ音楽協会の要職にあったというから、政治的なストレスが相当あったに違いなく。これからも彼にある音楽を追いかけていくつもりですのでお楽しみに。
それからチェコをはじめポーランド・ハンガリーあたりのモノーラルはソビエト盤より音楽的なので僕は聴いていてたのしめます

ガイドブックには絶対出ない盤です
だから聴いて欲しいのです。

この盤をオークションに出品しています
よろしければご覧ください


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