The Art of living

一人で生活するようになって、
これまでにない感覚が生まれ始める。
食事にしたって、ただ食べておしまい、ご馳走様、だったが、
いまは準備して用意して料理して、食べて、洗って、拭いて・・・。
台所の床を汚さない秘策を編み出したり。
食材は価格と質を吟味して、無駄が出ない料理をひねる。
ガス台、水道、冷蔵庫、食器棚の間の身のこなしを無駄なく、かっこよく。
使ったこともない頭の部分が動き出すようになる。
こういうこと日常にして動いている人なら、音と音楽を感じ取る力が強いに決まっている。ネットやスマホで検索して先入観まみれで聴くのと、トイレ掃除をして聴くのでは、クルものが明らかに違う。女性のほうが圧倒的に耳がよいのも、その辺りから来ているのでは?
朝起きたらまず朝日にお辞儀、トイレを徹底的にきれいにする習慣。
一往復半した新幹線の中で読んだ本を実行してみたらハマった。
おかげで、風呂はもちろん、台所の排水口を毎日きれいにするようになったから、実に不思議。
やったことがないことをしてしまう。
人に言われていやいやするのではなく、
やりたくてやるのは悪い気持ではない。
朝いつ起きても夜いつ寝ても、何処に行こうが行くまいが、
何をしても自由。好奇心に誘われるまま、
どう行動するかを選択して生活していく。
この街は自転車一台あればどこにでも行ける。
誰も見ていない、おてんとうさま以外は。