TD124最初期タイプ センタスピンドルの中身
TD124の最初期型(serial #1,200番台)のセンタスピンドル軸受けを分解すると、同じ最初期でも1,800番台以降とは違う構造でした。


1.軸受け底部抑えの金属プレイトが厚い平板
2.スラスト・パッドが銅板(二枚重ね圧着)
3. ベークライト製オイルシールが金属プレイトとの間に緩衝板(テフロン?)を挟んで接着
4. スピンドルの先のベアリングボールに抑えワッシャがない
5.スラストパッド中央にベアリングボールが当たる凹み


2の銅板スラストパッドは1,800番台になるとプラスティック板に変更されています。
TD124をデザインしたエンジニアの面々はレコード製作技術に対する尊敬の念を持っていたに違いなく。レコード会社が製作に費やした音楽への感性と技術上の蓄積は再生装置を製作する会社よりも先行していた。それを、トーレンスのエンジニアはしっかりと認識していた。スピンドルボックスを開いてみてそう感じる。持てる能力を駆使してレコードの水準に再生装置が追い付こうとしているのが伝わります。音溝に刻み込まれた、アナログのダイナミクスから生まれる彩りゆたかな音のありようを追いかけている。Connoisseur, Garrard, Pierre Clement, Lenco 等も同じように音溝をみつめていたのです。


1.軸受け底部抑えの金属プレイトが厚い平板
2.スラスト・パッドが銅板(二枚重ね圧着)
3. ベークライト製オイルシールが金属プレイトとの間に緩衝板(テフロン?)を挟んで接着
4. スピンドルの先のベアリングボールに抑えワッシャがない
5.スラストパッド中央にベアリングボールが当たる凹み


2の銅板スラストパッドは1,800番台になるとプラスティック板に変更されています。
TD124をデザインしたエンジニアの面々はレコード製作技術に対する尊敬の念を持っていたに違いなく。レコード会社が製作に費やした音楽への感性と技術上の蓄積は再生装置を製作する会社よりも先行していた。それを、トーレンスのエンジニアはしっかりと認識していた。スピンドルボックスを開いてみてそう感じる。持てる能力を駆使してレコードの水準に再生装置が追い付こうとしているのが伝わります。音溝に刻み込まれた、アナログのダイナミクスから生まれる彩りゆたかな音のありようを追いかけている。Connoisseur, Garrard, Pierre Clement, Lenco 等も同じように音溝をみつめていたのです。