2021年02月13日

知らず忘れられたディスコフィル・フランセ

この頃は通りすがりに梅が咲いています。
解説パンフレットには銀座西のユニバーサルレコードとあり
表紙に白抜きでPatheに買収された頃のニワトリを模したディスコフィルの標章があしらわれていまRIMG0014す。
この標章、仏本国では525シリーズ(オークレールのルクレールなどの1958年初出ジャケット)で使用されたことから、1960年前後にわが国で発売されていたようです。
世の中に美しいデザインのジャケットは多いでしょう。でも、美しいジャケットと絵になるジャケットはまた違う。これは美しい音と音楽になる音が違うのに似ています。
丹色をくすませた地に馴染みのLES DISCOPHILE FRANCAISE の文字が花環になって置かれて。本国の立派な布張り見開きジャケット装幀に比べれば、貧相に見える。それなのに、フランスで録音された薫り高い音楽をなんとか日本の愛好家に聴いてもらいたいという気持ちが伝わってきます。発売元であるユニバーサルレコードは知らず忘れられましたが、彼らがディスコフィル・フランセとオワゾリール録音を昭和30年代半ばに発売していたのは確かです。北大路にひっそりと丹色のレコードが咲いている。線は細いけれど、フランスの音がしています。

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幾年の昔に消えた、春の匂う佳盤の歴史

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2021年02月