なにもわざわざ124にしなくても

音楽を楽しむ気分だったら、なにも最高機種にしなくても。でも気取らない音を出すのって、簡単じゃない。音楽を楽しんでいる人たちでしか嬉しくなる音を出すギアは作れない。例えばTD184 なんかで琵琶湖のほとりから先週届いた 可愛いスピーカ　SAI （Denmark製6.5cmフルレインジ）、小さい部屋ならぴったり。Luxman製付録アンプとフォノイコの組み合わせ、こういう風な組み合わせで
らくらく空気が震える。

梅雨にミューズに会いたくなるとき、例えばDELPHONEのプレイヤ。10インチ盤に滅法威力を発揮する。重心少し低目で静かに鳴らしてみる。スピーカは10インチCelestionユニットの真ん中にGECのトゥイータが効いて寄り添う音が出る。EQ11とGrey Amplifier Mk.2 を通すと、愛くるしい音に包まれる。低音がどうのこうの、ノイズがどうのこうの、そんなこと忘れて体が揺れる。片手間に聞いているつもりが、いつの間にか引き込まれている。曲が終わるとガチャンと止まる。


しかめっ面して面白味のない音より、近所の食堂の忘れられない味がする音、が好き。





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