2021年08月31日

Grey List #54 から ラヴェルの墓

Grey List を読み直していると、ああ、そんなこともあった、あった。と脳がどんどん昔のことを消し去っていたのを面白く感じている。あのうみのいろ、また脳を満たし始めている

A02052L エシャー ラヴェルの墓(1912) アルマ・ムジカ(ゴドヴィン/ファン・ヘルデン/ボームカンプ/ファン・ロイエン/H.ストーティン)  録音1959年  エンジに銀のMinigrooveレーベル 厚手プレス  ステレオ番号は835056AY   一足早い今年の夏休みはオランダの田舎です。Escherアムステルダムから鉄道で北に一時間、美しい町エンカウゼンの近く、アイセルミア(内海)の堤防にある小屋で過ごしました。庭の草抜きに疲れて一休み、友人は僕等を近くの知り合いの家までサイクリングに誘った。小一時間も走って着いた小さな家には、ゴム長靴を履いた老女がひとり。それではと、お茶とパンケーキをいただいて、天気の話や、今年のジャガイモの収穫期の予想とか話して、そこを辞した。小屋に帰ってかけてくれたのが、このレコード。17世紀のアイセルミアの絵があしらわれたジャケット。ラヴェルに私淑していたオランダの作曲家が書いた  Le Tombeau de Ravel という、風のような作品で1959年にレーウを受賞している。『さっき、訪ねたオールド・レイディね、あのひとがエシャー夫人だよ。』 友人はウィンクした。堤防に出て夕日を見た。十時になってやっと暗くなり始めた頃、緑とも灰色ともつかない、不思議な内海の色、クリムトの色に驚いた。アルマ・ムジカの連中もこの色を知っているに違いなく、心底共感しきってエシャーの曲を奏しています。ことにボームカンプがソロで弾くエアの痛切な語りかけに圧倒されます(すごい音です)。堤防の大きな積み石の間に落ちて近所の男が大怪我をしたとかいう話を妙に憶えてもいます。  盤美品〜ほとんど美品  ジャケット良好  NLP  List #54 (July 2003) ¥8000



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