2024年03月07日

SAXとASD初期盤再生???

EQ13モノーラルフォノイコライザ2台でステレオ再生している。この数週間オフィスで聴いている。予想外に面白い。たとえばドロルツの初期ベートーヴェン四重奏曲のSAX盤。セレクタをHMVカーヴで再生してみると、えっ、これがドロルツ??聴き耳が立った。RIMG1445音が伸びる伸びる。奏者四人がこんなに伝えたい気持ちを持っていたのか。新しい演奏を聴いている気分。間合いの取り様、ザッツの微妙なずれ、ささやきと息遣い、突っ込みとダイナミクスの頂点のトガリ。分析ではなく感覚で音楽がらくらくと聞き取れるようになる。RIMG1444HMVカーヴでステレオ再生は結構使える。また新しい姿が見えてきた。RIAAで聴いていた彼らの演奏は黒光りするほどの切れ味を感じたけれど、こんどはハーモニクスの奥行きとこぼれおちる弦の輝き、残響のみずみずしさが加わる。なんてたって、弦に弓が一閃する時のたわみまで再生してくれるから、うれしくなる。
続いてロジンスキがロイヤルフィルを振ったロシア序曲集のASD盤。音場のみずみずしさからして違う。ASD特有のモッサリ感がない。楽器それぞれが楽しそうに奏でられる、そして伸びる。ソビエトのオーケストラの鉄臭さとはちがう木質のフォルテッシモに心地よさと和声の表情にくすぐったさがある。RIMG1446音そのものを再生するのではなく、楽器の周りに絡む空気まで意識させるからたまらない。澄んだ金管、神秘を含む木管群、とにかく気持ちが清々とする。米国からイギリスに戻ったロジンスキのオーケストラドライヴ、出汁の旨味が利いて。うれしい。それにHMVカーヴがASD盤のモヤモヤとヨソヨソシサを消してくれた。
RIMG1443

SAXやASD初期ステレオ盤ではこれまで再生にズレを感じてはいたけれど、HMVカーヴのおかげで、扉の向こうでに何かが見えてきた。付け加えると、EQ曲線選択をして違いを感じるには、トーンアームのオーバーハングとシェル内のカートリッヂの向きを、定規で測ってもそれを信用せず、聴感で微調整して再生音をすっきりさせてからの話であること。

管球モノーラルフォノイコライザ
管球モノーラルフォノイコライザ 2
管球モノーラルフォノイコライザ 3
管球モノーラルフォノイコライザ 4

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2024年03月