Try a little tenderness

　






古いモノーラル盤、イクォライザーを切り替えると、心に沁みる音楽を奏ではじめることがある。　ここにジャズの一枚がある。　普段のままでは、「なかなか良いね」ぐらいなのだが、ＡＥＳというイクォライザーカーヴで再生すると、「なんだ、これは！」と、真に迫る音で部屋は満たされる。　音楽にむせ返る。　歌手は歌う　"Try a little tenderness"（ちょっと優しくしてみたら）　" Spring
is here, I hear "（春が来たって、聞いたけど）　春が音になる。　満開の音だ。　気持ちが、ちょっとふわっと優しくなったみたいだ。　同じレコードなのに、絵に書いた春と、そよ吹く春と、全然違う春が出てくる。　イクォライザーを変えただけなのに。　何でも、ちょっと優しくしてみると、随分と、違う。　

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