2007年04月22日

トーレンス ベルトのメンテナンス

プーリーの汚れ今日はトーレンスプレイヤー愛好家のための、ひとくちアドヴァイスです。 左の写真では一見してプーリーはキレイに見えますが、この写真をクリックして拡大いただくとプーリーに黒い小さな斑点のピッチが確認できます。 これはベルトのカスが付着したものです。 目に見えるピッチが無くても、プーリーはある程度の期間回転後はヨゴレが付着しますので、クリーニングが必要です。 ベルトをはずしてクリーニングする場合、無水アルコールに浸した綿棒で、プーリーを回転させながら清浄します。 ご覧のとおり、きれいに見えても綿棒がヨゴレで黒くなります。 ベルト清浄ベルトをつけたままの場合、プーリーをベンジンに浸した綿棒で清浄します。 無水アルコールでベルトをクリーニングすると良い結果は得られないどころか、ベルトを劣化させることもありますので十分注意してください。 ベルトは左の写真のように、ベンジンを浸した綿棒で軽くクリーニングしてください。 先ほども言いましたとおり、無水アルコールは禁物です。 モータープーリーとベルトのクリーニングは、ノイズ対策だけでなく、音質向上に高い効果があります。 ベルトのクリーニング回転部に耳を近づけて、かすかにカタカタやコツコツという音が聞こえるときがあります。 これはノイズとして出ることはありませんが、まれに音質に影響することが有ります。 ベルトかすのピッチがプーリーやステッププーリーに付着するため、粘性を持つピッチがベルトにピタピタくっつきながら回転することになります。 自動車にたとえれば、タイヤのトレッドに石が挟まったような状態に近いのです。 写真のようにして、回転部を清浄してやると、音質はよりダイレクトになり、周波数レンジが伸び、音の先まで誠実に表現されて音質が潤ってくるのは、実際に感じることです。 しかし、此れも、TD124がちゃんと整備されたうえでのことです。 回転系のコツコツなどの小さなノイズはフル・レストアをしなければほとんどわからないでしょう。 何故なら、モーターノイズなど他のノイズに掻き消されてしまうからです。 レストア済のプーリーは、細心の注意をはらい高い技術で、鏡面仕上げに近いくらいまで磨きをかけます。 清浄用薬品その結果、ベルトとプーリーの面がぴったり密着するので、回転トルクがロス無く伝達されます。 その密着性の高さと強力なモータートルクのためにピッチが付着することもありますので、レストア後もクリーニングは必要です。 クリーニングに関しては、みなさんそれぞれの方法はありましょうが、こまめに実行することです。 言い忘れましたが、ステッププーリーもプーリー同様にクリーニングが必要です。 経験から言えば三ヶ月に一度くらいが良いでしょう。


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