2007年04月28日

トーレンス 注油メンテナンス

モーター注油1トーレンスTD124のメンテナンスについて、レストア担当者T氏の意見を以下に書きます。 「きちんとレストアされた124型のメンテナンスは、プーリー・ステッププーリー・ベルト・アイドラー・プラッター以上駆動系のクリーニングと、モーター上下軸受け部およびセンタースピンドルへの注油。 以上大まかに言えばクリーニングと注油の二つが基本になります。 モーター注油2今日は注油について述べます。 各部回転系への適宜なオイル注入が効果的なのはもちろんですが、誤った方法での注油は逆効果になりますので、要注意です。 ユーザーによる、最適な注油方法は注射器で正確な部位にあくまで少量注すのが一番です。 モーター底部注油







ただ、十分なクリーニングがなされていない場合、期待通りの結果が得られず、逆に不調の原因になることもあります。 写真‐上の三枚はモーターの上部と下部への注油方法です。 下部軸受けへの注油穴は側面にもありますが、電源コードがこの穴付近を通ることもあるので、底面の四つの穴の一つが良いと思います。 上部軸受けへの注油は少なめにしてください。 スピンドル注油注油にはスイスSchopperから供給されるトーレンス専用オイルの使用を強くお勧めします。 このオイルは124型すべての注油部分に使用可能です。 ホコリが付きにくく、かつ滑らかな性質をもつオイルで、スイス空軍航空機用のオイルとの事です。 軍用ボトルに入ったオイルの成分は明らかにされていませんが、価格で申せば、高級ブランデーのようなものです。 レストア依頼で送られてきた124型のほとんどが粗悪なオイルの注入により、どんなにむごい状態になっていたかを、私はさんざん見て参りました。 オイル ボトルその多くはモーターオイル(Castrol系)のもので、汚れや錆びをクリーニングせずにただオイルを注入された場合、錆びや汚れにオイルが反応して、どのような悲惨な事態を引き起こすかは、分解して見た者にしかわからないもので、怒りを通り越して悲しみさえ覚え、ただムゴイの一言であります。 私どもでレストアされた方、ご自分でクリーニングなさる方には、メンテナンスにはこの専用オイルを是非お勧めします。 トーレンスの場合、せっかくクリーニングしてもオイルによっては金属に反応して錆びを呼んでしまう場合が現実にあります。 特にモーター内部に使用された場合、不調をきたすといっても過言ではありません。」 注油に関してT氏のコメントでした。 小さな花今朝は左に潮騒、右に電車のガタンゴトンを聞きながら、松林のなかを歩いてきました。 鳥の声、木の色と香りに誘い込まれるようです。 小さな2ミリほどの白い花にさえ、見とれてしまいました。 ピンボケの写真ですが、写真を撮るのに草の上に腹ばいになっている自分に驚きもしています。 午後には雹もひとしきり降りました。


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