2007年06月04日

ホームセンター建材GRF製作実録‐6

今日はGRF型の設計についてトーレンスTD124フルレストア担当しているT氏の説明を以下に書く。 米国仕様とコーナー型「今回のGRF型エンクロージャーは、オリジナルと同じコーナー型にしてあります。 ただ、使用スピーカーが30cmダブルコーンですから、38cmを使用したタンノイオリジナルGRFエンクロージャーとは寸法は異なります。 又ユニットもタンノイではなく、フィリップスですので、その音に見合った設計が当然必要になります。 米国仕様レクタンギュラー型GRFコーナー型GRF







又、前回の米国仕様レクタンギュラーGRFが、パイプオルガンの足鍵盤から出る低域までも再生可能にしたのに対し、今回のコーナーGRFはきわめて普通に鳴るような再生音を目指したものです。 まず形板の設計からはじめます。 写真はコーナーGRFと米国仕様レクタンギュラーGRFの形板です。 この2つを比較すると設計の違いがよくわかると思います。 そして共通点も。 両者ともスロートから最初の音道の寸法は同じですが、その次の音道が違います。 米国仕様GRFは、この部分で一度音道を絞っています。コーナー型GRFは音道の巾は少し狭くて圧縮をかけて、次の回折部で少し広めのスペースを設け、ここで音を貯めます。そして次の音道はやや緩やかにして音圧を自然に戻してフレアー部に導いています。 このフレアー部の前に当て木を設け、音の進行角度を調整しました。 これに対し、米国仕様GRF型のフレアー部はそのまま前方にストレート向いています。したがって、音もややダイレクトにリスナーに飛んでいきます。 コーナーGRF型はフレアー部がスピーカーユニット側に向かっており、ユニットの再生音と合致するようになっています。 これで前方から拡がりのある音響効果が上がります。 また、音圧の自然な流れという見地から申せば、各音道の回折部分は丸めたほうが良さそうなものですが、一般に誰もそうしないのは「音を切る」為ではないか、と私は推測します。」 野の花ややこしくて素人にはちんぷんかんぷんな話ですが、自作派には何かのヒントになるかと。 上の写真の左は米国仕様レクタンギュラー型で一年ほど前に製作したもので、右がコーナー型で今回のものです。 それから、今朝も松林で見つけた花が綺麗でした。 図鑑を拡げていろいろ見ているのですが、名前が判りません。 

写真をクリックすると拡大します
 




トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔