2007年06月17日

残念無念

スイスからの知らせが届いた。 『残念だが、アルミニウムのトッププラッターの製造は延期のやむなきに至った。 中国の金属消費ブームが原因でここ西ヨーロッパは深刻な金属供給不足となり、我々が調合したアルミニウム合金の製造に必要な原材料の調達が不可能になったからだ・・・ トッププラッター我々の規格外の代替材料では、プロトタイプ(君にもテスト依頼した試作品)に較べ、音質の損失ならびに、不正確な成型上の問題が発生することになる。 われわれは製造責任者として、このような妥協は絶対に認めないし、我々の製品の購入者も決して満足してくれないと思う。 そうだろう? 意見があれば聞かせて欲しい。
トッププラッターの重要性、そしてこの製品に対する世界中からの要望が大変強いのは充分承知している。 このプロジェクトに、もちろん我々は何ヶ月も全力を尽くしてきた。 しかし、すべての面で我々の基準に達しないと、製品にすることは出来ない。 プロジェクトは14の異なる工程を、3ヶ所の異なる工場が密に連携して進行することにより初めて完成する。 そのスケジュールを一度ご破算にすると、リセットするにはまた数ヶ月かかってしまう。 かえすがえすも、残念だが、そういうことだ。』 ということで、待望のアルミニウムプラッターは延期のやむなきに至りました。 切通しこの口惜しさの塊のような文章を読み取ると、改めて彼らがケミカルではない人間であるのを誇りに思う。 彼らのことだ、必ず、また、復活ののろしを上げるはず。 なにしろ悪名高いスイス人だ。 いつか完成の暁には、ヴィンタートゥーアの丘の上の農場レストランで、思いっきりお祝いをすることにしよう。 今日も快晴、あまりに気持ち良くて二時間も、ふるさとの半島を歩き回ってしまった。  




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