ＴＤ１２４ 非磁性体プラッターとオルトフォンＳＰＵＧ

トーレンスＴＤ１２４にオルトフォンＳＰＵカートリッヂを取り付けた場合、鉄製プラッターではどれだけ磁力の影響を受けるか、実験してみることにしました。　ＳＰＵ‐ＧをＲＭＧ２１２アームに装着して、スイスＳｃｈｏｐｐｅｒ製非磁性体プラッターとオリジナル鉄製プラッターを同一条件で計測してみます。　







まずＳＣＨＯＰＰＥＲ社製非磁性体プラッター（黒色）で、ＳＰＵＧカートリッヂの針圧を３ｇで調整します。　ご覧のとおり、針圧計は３．０ｇと表示されます。　







次にオリジナルの鉄製プラッター（深緑色）を取り付け、他はそのまま何も替えずに針圧を計測します。　ご覧のとおり４．０ｇと表示されています。　つまり、カートリッヂが１．０ｇほど磁力により引かれているのです。　これは単に針圧のみが増えたという事実以上に、磁力がカートリッヂにがんじがらめの呪縛を与えていのを聴き取れます。　非磁性体プラッターとオルトフォンＳＰＵの組み合わせで聞く音質は、ガラード３０１とは（これも素晴らしい世界です）また異なる音楽の世界にいざないます。　雄弁な音色と繊細なニュアンス、そして音楽的なハーモニクス。　まさに家庭で享受できる最上質の音質。　まぎれも無くピュアな、オルトフォンと饗宴の世界が待っています。　古いモデルだけでなく、新型オルトフォンでもその差は顕著です。　がんじがらめにされていたＳＰＵが磁力から開放されると、どのような音楽を奏でるのか。　味わっていただきたい世界です。