2007年08月25日

プラッターを磨くと

ご存知のとおり、アイドラー型プレイヤーの大多数はプラッターの内側にアイドラーホイールが接触するように設計されています。 したがってこの接触部分を充分にクリーニングするのは理にかなったメンテナンスです。 しかし、ここではあまり理にかなっていないクリーニングについて書いてみましょう。 ここではトーレンス124型鋳鉄製プラッターではなく、ほとんどのプレイヤーの大半を占めるアルミ製プラッターを磨くのです。 以前レコカット社製プレイヤーのプラッターをクリーニングしたことがあります。 その時アイドラーの接触部分だけではなく、裏面全体をくまなくベンジンで汚れを拭ったのち、布で磨き上げて見ました(写真はPierre Clement社製家庭用プレイヤーのプラッター)。 結果はびっくりするほど音質が向上したというものではありませんが、明らかに以前とは音のたたずまいが異なるのです。 124型のシャシー(プラッターでは有りません)裏側を磨きこむと再生時に音の浸透力が増すのは、以前書きましたが、これはアルミプラッターにも通用するのではないかと考えました。 古典的なアイドラー型のアルミプラッターは、アルミ特有の白く粉がふく現象を起こしており、それが良くも悪くも再生音に影響をおよぼしているのではないか。 ほとんどのアルミプラッターは地金肌のままです。 このアルミ地金むき出しのプラッターは、若干鳴ることを予想して製造されているのではないかと推測され、それを研磨することにより、発売時の新品の響きに近づくのかもしれません。 一度、お試しになってはいかがでしょう。 以上T氏でした。
ご注意 TD124の鋳鉄製プラッターの塗装部分(緑または黄緑)は、軽く拭くのはかまいませんが、磨いてはいけません。 
Pierre Clement プラッター


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