2007年09月14日

TD124 塗装とクリーニングと問題点

以下T氏のコメント。
トーレンス124型は発売されて50年近く、ワンオーナーのものもあれば、さまざまな人の手を渡ってきたものもあるでしょう。 これまで百台以上運ばれてきた124型はどれも汚れがひどく、本来の塗装面の美しさを表出したものは、そう多くはありませんでした。 当社の販売用にスイスから送られてくるTD124は、さいわいなことにワン・オーナーのものがほとんどであり、程度の良い状態のものが多く、丹念なクリーニングと磨きで、美しい塗装面に仕上げることができます。 しかし、国内のユーザーからレストア依頼で送られてくるTD124は、どうしたらこんなに汚くなるのかというほど、汚れ切っているものもあります。 この場合、シャシーの汚れは塗装面に深く食い込んでしまっているので、シャシーを洗剤で洗浄したのち、いろいろな方法で汚れを剥ぎ取って、初めて塗装の地肌が表れるのです。 それでも、取れない場合もあります。 海外から到着したものは、たとえ塗装面が汚れていても、シャシー裏面は油分も枯れ、錆も部品の金属面に食い込んでおらず、割合キレイなものが多いのです。 それにくらべて国内に流通している124型は塗装面は、一応クリーニングはされていますが、あくまで表面的なクリーニングがほとんどです。 日本国内で使用されているTD124の傾向は、オイルまみれの状態のものが結構多く、各部のクリーニングにかなりの時間を費やさなければなりません。 又代替部品(オリジナルではないプーリー、ベルト、マッシュルーム、ゴムブッシュ、アイドラー、ストロボランプ、センタースピンドル底部のプレート等々)の取り付けやオリジナルネジの取替えなどが国内流通品に多く見られます。 メカニズム的には完成されていても、外装であるシャシーの塗装面の仕上がりが良くなくては、ユーザーは124型を所有する愛情が生まれにくいでしょう。 レコードプレイヤーはレコードをかけるとき、まっさきに目がいきますし、仕上げが見事なまでに美しいと、ああ、永く愛用したいという気にさせられるものです。 真の124型の塗装面を表出させるには、クリーニングで一皮もフタ皮も汚れを剥かなければ、塗装面に到達できません。 研磨・仕上げはその後の作業です。 こうして優しく布でクリーニングするという地味で根気のいる作業をしなければ、124型に積もりに積った時間の堆積物から解放してやることは無理なのです。 124型のユーザーには、真のトーレンスカラーを是非見て触って味わって欲しいのです。 製造後50年間を過ぎてなおレストアとクリーニングにより本来の輝きを取り戻すということは124型の塗装技術の優秀さの証明でもあるわけです。 そこに見る色の姿はマーク気任呂△燭燭みのある気品を湛えており、マーク兇任魯愁螢奪匹弊祭さに溢れています。 塗装された表面はシャシーの曲線美と調和して、光の捉え方が実によく計算されたデザインであり、光線のあたり具合で色調が微妙に変化します。 又、数多くのTD124を扱ってみて気付いたのですが、マーク気離戞璽献紊漏毒代・製造時期によって、、色の発色が微妙に異なるのです。 白っぽかったり、黄色、緑色、青色、赤色、灰色がかったいろいろなベージュのトーンのヴァリエーションがあります。 日焼けによる褪色を考慮してもなお、明白にベージュ色調内での差異が見られます。 グレー色したマーク兇任癲∪渋せ期により、色調の違いを認めることが出来ます。 極端にいえば、一台一台、色が微妙に異なるTD124は、まさにワン・アンド・オンリーなのです。 もしも不幸にして塗装の剥がれ、経年変化による色痩せ、その他のトラブルが起こったとしても、我々はそれをスイス・ショッパー社に発送して、オリジナルカラーに塗り直すのも可能にします。 新品になって帰ってきたシャシーにレストアした部品を組み上げていけば、また発売当時の初期性能を備えた、新しいTD124が出現するのです。塗装後


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