2007年10月18日
TD124 オイル注油量の目安
以下はT氏のコメント。
極論すればTD124はセンタースピンドルとモーター以外はオイルが入っていなくても動作上は問題無いと言えましょう。 何故ならば、数十年間動き続けたTD124を数多く見てきた経験から言って、ベルト新品交換とクリーニングをこまめに施してもらっていたTD124は、オイルを必要以上に注油されたものより、却って調子が良いくらいなのです。 それほど通常手入れ時、過度の注油による弊害は大きいのです。 本当にオイルが必要なのはセンタースピンドル内と、モーター(上部下部軸受けと回転シャフト)だけです。 スピンドルはオイルが切れると、カラ回転状態となり、音質上きわめて問題です。
次にモーター上部はノイズ発生の原因、下部軸受け部はオイル切れになるとカバー内部で古いオイルが流れ出ずに固まって回転不良の原因になります。 以上の部分以外は、たとえオイルが切れていても、アタリが出ているので、長時間使用しなければ何とかなってしまうのです。 しかし、これはあくまで動作するというだけであり、音質は論外です。 では過剰にオイルを注入すると、どうなるのでしょう? まず、音が汚れます。 そして、ベルト・アイドラー部のスリップが起きがちになり、回転が不安定になることがしばしば起きます。 TD124をレストアに出さず、現状で使用しようとする場合は、まず必要部以外のオイルの徹底した清浄を行うことが最重要です。 オイルとホコリが混ざり合ってペースト状になってシャシー裏側にこびりついた茶色のトーレンスを、私はひそかにブラウニー・トーレンスと呼んでいます。 このブラウニーは表面の塗装面だけはわりと綺麗なのが特長です。 以上T氏。
極論すればTD124はセンタースピンドルとモーター以外はオイルが入っていなくても動作上は問題無いと言えましょう。 何故ならば、数十年間動き続けたTD124を数多く見てきた経験から言って、ベルト新品交換とクリーニングをこまめに施してもらっていたTD124は、オイルを必要以上に注油されたものより、却って調子が良いくらいなのです。 それほど通常手入れ時、過度の注油による弊害は大きいのです。 本当にオイルが必要なのはセンタースピンドル内と、モーター(上部下部軸受けと回転シャフト)だけです。 スピンドルはオイルが切れると、カラ回転状態となり、音質上きわめて問題です。