2007年11月02日

トーレンスTD124 よくある質問その3

TD124 よくある質問の最終回。 それではT氏、どうぞ。
エンポリウムとスタンダードの音の違いは?
ジャズのレコードを再生する時、たとえば、スネアをワイヤブラシとナイロンブラシで演奏するのを聞くと、エンポリウムではナイロンブラシの滑らかなタッチを良く表現できるし、メタルタイプはワイヤブラシがスネアに当る衝撃音の早さに特長が有ります。女性ヴォーカルをトルクたっぷりに表現するエンポリウムに対し、メタル軸受のスタンダードは綜合的な響きで音楽を纏め上げています。 オーケストラ再生になるとエンポリウムはステレオ再生でも独特なコクのある音場と音を持ち合わせており、きわめて低い周波数帯域まで伸びたレインジの表現力には驚かされるのです。 一方リスナーを含めた大きな輪の中に入り込んだような音場がスタンダードの特長であり、プレゼンスにも優れています。 
それぞれの機種の周波数特性の違いは?
Schopper’s Lab最低域と差異区域の両端部にアクセントや強調が無いので、エンポリウムは聴覚上はカマボコ型特性のように聞こえるが、実はきれいに高低が伸びて音場空間に溶け込んでいるので、そう感じるのです。 メタル軸受のスタンダードでは聞こえる範囲の中で、くっきりと音を表出しますから広域にクセのあるカートリッヂと組み合わせると、そのクセをカバーできないことがあります。 しかし、キャンつくことはありません。 マークIIの特長はレインジが広く感じるのですが、事実そのとおりなのです。 しかし周波数レインジの広さはカートリッヂのタイプにより大幅に変化するのも、マークIと違うところであります。 この項おわり



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