2007年11月15日
磨く、徹底的に
TD124担当であるT氏は、いま、徹底的に磨いている。 「そんなにまでしなくても」、と僕がいっても、聞く耳を持たない。
何か確信を持って、作業を続けている。 ネジ一本まで、ピカピカに磨く。 二時間も続けると、屈強なT氏の手先が痺れてもう続けることは出来ない。 細かい部品ほど、時間がかかって疲れるそうだ。 この国には、職人の技と心意気で文化や道徳が育まれてきた一面がある。 彼らの勘と見通しの良さ、そして損得抜きの根気強さは、この国に一番不足しているビタミンかも知れない。 「そこまでしなくても」とも思うが、今取り掛かっているTD124は、これまでの経験を生かして、とことんまでやってみたくなったのだそうだ。