2008年01月11日

シリーズ カラード301 その1

今日から一ヶ月、T氏がガラード301をレストアして見たこと、感じた事をシリーズでお送りする。 以下T氏

ガラード301をなぜレストアする事にいたったか?

なぜ、TD124専門店である当社が301のレストアをし、研究記事を書こうと思ったのか。
その理由は簡単で当社の倉庫から数台出てきたからです。
長い間倉庫にしまわれて、埃まみれの301を見た時、不憫でこのままではあまりにかわいそうで、ここはひとつ何とか生き返らせてやろうと思ったのです。
私の性格上、動くべきものが動かないというのはゆるせないのです。

そして、この301をレストアしようと思ったのはもうひとつ理由があります。
それは以前、TD124と301の再生音の比較テストを行いホームページ上で発表した事がありましたが、その時常に思っていたのはガラード301の音は本当にこのような音なのであろうかという疑問です。
その301はノンレストア品でしたが、英国にて修理を行ったもので機能的には何ら問題の無いものでした。
しかしTD124も機能的に問題が無くてもレストア前と後ではその再生音のクオリティは格段の差があります。
301もTD124ほどではないがそれなりの効果は上がるはずであると。
そうすれば301も今後さらに製品としての寿命を延ばせるはずだと思ったのです。
しかしこの事は301を高性能化しHiFiプレイヤー化する事も意味します。
HiFi化も悪くはありませんがガラード301というフォノ・モーターとしての本来あるべき姿を失っては何もなりません。ガラード301を本来の良さを保ちながら高性能化をはたし、ただのHiFiプレイヤーとする事は絶対さけなければなりません。
これらの難題を可能とするためにはガラード関係の記事はいっさい参考にせず、ただガラード301本体に聞くのみとしました。
301を分解し、各部の役割と働きを確認しながら301の設計者の意図がどのようなものであるかを考えながら301の本来有るべき姿と性能を最大限に引き出す事を主としてレストアを実行いたしました。つづく



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