2008年02月03日

シリーズ カラード301 その17

以下T氏

ガラード301の研究 構造編

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ガラード301のモーターについては、トーレンス社も参考にしたとみえ、随所に共通点がみられます。 さらにレンコ社のモーター内部パーツはそっくりなものが入っていたりします。 詳しい構造図については長くなるので、301のマニュアル本にある図を参考にしてください。
このモーターの特徴として、本体の電磁部を厚い上下のカバーで覆っている事です。 このカバーにモーターシャフト軸受け金具が四角い鉄製板で固定され、自動的に回転軸が出るようになっています。 電磁界部を覆ってしまったため放熱の点で不利になりますが、オイル注入口が風抜けになっており、またカバー本体も凹凸をつけ放熱を助けています。 モーター内部にも工夫がされ、ローターの上下にファンが設けられ、内部の熱を放出します。 ローター内部は空洞構造になっており、放熱を助けています。 モーターシャフト下部は短めでシャフトの底にはベアリング受けの場所がほんの少し窪ませてあり、回転軸を定めています。
301のモーターは、発熱という事に対して必要以上の注意を払っています。 なぜここまで発熱にこだわるのか。 301モーターは本体でTD124のように自動的にセンター出しをするようにデザインされていません。 モーターカバーを固定するネジがゆるみやすく経年変化、オイル不足により振動が増えてくると問題が出てきます。 ネジがゆるむと、回転軸のブレが発生し、シャフト軸受け金具内部でのアタリが乱れて、必要以上の熱を発生することになります。 また、モーターシャフト下部は金属同士で接触する為高温になりやすく(TD124はナイロンプレートと金属)、一度偏心すると金属ベアリングから高熱が発生し、熱ダレ現象による回転ムラをもたらします。
この状態が続くと、シャフト上部に取り付けられたプーリーが暴れはじめ、それにアイドラーが触れて回転に不具合を生じます。 301のモーターシャフト上部は、下部に比べ長く、バランス的にも回転軸のブレの影響が出やすいはずです。 またこの偏心運動により、モーターシャフト軸受け金具(上部)が削られる恐れが生じます。 この事はTD124では代替品があり交換可能であるのに対し、301は固定式のために致命的ダメージになりうる個所なのです。 シャフトの材質は恐ろしく固い金属なので尚更です。 今回レストアしたものは、この点何ら問題のないものでした。 余程酷い使われ方をしない限り、家庭で使用された品であるなら、まず大丈夫でしょう。 しかし、放送局等で使用された場合、はたしてどうなっているか、かなりう疑わしいものです。 放出品等を購入する場合、この個所の損傷は避けて通れないと思います。 プロフェッショナルユースでスタジオの場合、モーターはアッセンブリー交換で、問題が出ればモーターごと交換してしまうと知人に聞いたことがあります。  つづく


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