2008年02月05日

シリーズ カラード301 その19

以下T氏

ガラード301の研究 構造編

Ч渋いもたらす音について

ガラード301の構造における3つに区分されるパーツが再生音にどのような働きをするかを今回は書いてみます。
まず利点としてあげられるのは、アッセンブリーされているので壊れにくい、修理が簡単である、部品の数が少ないのでコスト的に楽であり、重要なパーツにお金をかける事が出来る等々です。
部品の数が少ないという利点は欠点として働くこともあります。 それは振動エネルギーの方向を異なる材料の部品を伝導により変化させる事が困難になることです。 301のやや直線的な音の出方は、この部分を抜きには語れません。 301はプロユースとコンシューマーユースどちらに使用されても良好な結果を出します。 プロユースで301を使用する場合、単体パーツとして使用でき、きわめて便利であったはずです。 それにプロが音を管理するわけですから、301をフォノモーターとして利用しそれなりに扱いますが、コンシューマーユースとなると販売店がアームとキャビネットを組み合わせてアッセンブリーを行い、ユーザーに機械を調整する負担を軽減するという配慮が、販売する側にあったに違い有りません。 301の再生音を聴いていると時々感じるある種のニヒリズム、「音は出してやるけれど、あとは自分の責任でやってくれ」という姿勢は、全責任を負わないモーターとしてのポジションを頑として保っているからでしょう。 TD124はあくまでTD124の音を再生しますが、301は301という音は出にくいのです。 301はTD124のようにリスナー側に寄り添ってはくれません。 こちらから寄り添っていかなければならないプレイヤーユニットなのです。 301らしい音を出すには、アッセンブリーパーツ、アーム、カートリッジ、プレイヤーキャビネットのバランスとマッチングにかなり時間を割くことになります。 もちろんそれは、あくまで完全を求める場合のことですが、そこそこのマッチングでも、それなりの音は出してしまうのが、301というフォノモーターの良い所でもあります。 つづく



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