2008年02月09日

シリーズ カラード301 その23

 以下T氏

ガラード301の研究 

スピンドルに使用するオイル、グリスについて(オイル編)

通常のガラード301は、きちんとクリーニングを行い専用のオイル、グリスを注入すれば何ら問題はないと思われます。 特にオイルタイプのスピンドルでは上部注入口よりオイルを定期的に注油するだけでよく大変便利なものとなっています。 どのオイルを使用するかは、固定観念に囚われず、ヒヤリングにより決定することにしました。
まずオイルタイプスピンドルには、トーレンス専用のオイル、コンプレッサー用オイル、スピンドルオイル、ハーレダビッドソン用エンジンオイルで試してみることにしました。 このうちコンプレッサーオイルとスピンドルオイルは経年変化による酸化に不安があるため、今回の試聴から除外しました。 残るトーレンス専用とハーレーバイク用オイルは、その性格が極端に異なっており、オイルによる音質の違いを知るには好都合です。 トーレンス専用オイルはTD124フルレストアの際に使用するもので、ベタつかず、さらりとした感触が特長で、主にスピンドル部に用いるものです。 スピンドルシャフトへの絡みも良く回転時のオイル上り、下りもほとんどなく良いオイルと言えます。ハーレー用オイルは、かなり粘度がありハチミツと同じくらいで鉱物100%の強力な油膜を発生させることが出来、長期に渡り変質しないものです。 使用後一度スピンドルを抜いて調べてみた所、スピンドルボックス側の側面がきれいに磨かれたように輝いておりました。 このことから推測すると2つのオイルを使用すればただ回転させてさえおけば自動的にスピンドル内部の研磨が出来るのではと思いました。
この2種類のヒアリングテストに於いてはトーレンス専用の場合、自然で穏やかな音でありながらレンジが過不足無く聴くことが出来ました。 初めのうちは低域が少々弱いかと思われましたが、2時間ほどで改善され、音質はまとまっており、がラード独自の英国製らしい響きを聞き取ることもできました。 定位は前方側と後方側が同等に形づくられ、トラディショナルな分をわきまえた音です。
ハーレー用オイルにすると、英国調の音色は後退してしまい、当然ながらアメリカの音になります。 音の勢いが増しスピーカーの能率が2・3dB上がって聞こえました。 しかし音は汗臭くなってしまい、インテリジェンスが薄れ、労働者風に鳴き始めたのが残念です。 ガラードらしさが失われてしまったのです。  つづく


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