2008年02月25日
シリーズ カラード301 その33
長い連載も、やっと今回で最終回を迎える。
以下T氏
ガラード301の研究
ガラード301の現代と未来について
ガラード301はレストアを行った側から見れば、アナクロの権化のような存在であります。 現行発売中のレコードプレイヤーと比較してみると、アナログ・オーディオプレイヤーの変遷が見られ、興味深いものがあります。 現代プレイヤーとガラード301やTD124との相違は、現代プレイヤーが異種の材質との組み合わせで構成されているのに対して、301やTD124は基本的に金属の塊で出来ています。 アルミ合金と鉄が主でありシャシーは両方とも鋳物です。 これはある程度の量を作らないとコスト的にクリアできません。 つまり、下手な製品は作れないと言うことなのです。 現代のプレイヤーは、削り出しや成形のしやすい素材が多く、町工場などで部品をやりくりするのが可能です。 再生音のクオリティは、今様のモンスタープレイヤーなどは水準が高いのですが、あえてガラードを所有するという意味はそれらの音では物足りないと思う人がいるからでしょう。 この物足りない部分を補ってくれるということに、301が現代に存在する意味があると感じます。 しかしTD124が様々なレストア、ファインチューニングにより発売当時の性能を取り戻しただけでなく、大幅に性能を向上させ、さらに多様な音作りが可能になった今、ただガラードであるというだけでは今後は生き残っては行けないと思います。 このような今日の301現状を改善し、301にも今後生き残ってもらうための方法を探るべく今回のレストアを敢行したわけですが、それなりの成果がありました。 音楽的なセンスと技術を持つ人が301をレストアしたなら、必ず答えてくれる可能性を秘めた良いプレイヤーであると感じたのです。 ただ正確に動作するというだけではレコードプレイヤーは時計と変わりがないのです。 プレイヤーに限らず、再生装置は、音楽を表現できた時に存在が実証されるのです。 301がこのような姿で長くファンのために活躍してくれる事を願っております。
以下T氏
ガラード301の研究
ガラード301の現代と未来について
ガラード301はレストアを行った側から見れば、アナクロの権化のような存在であります。 現行発売中のレコードプレイヤーと比較してみると、アナログ・オーディオプレイヤーの変遷が見られ、興味深いものがあります。 現代プレイヤーとガラード301やTD124との相違は、現代プレイヤーが異種の材質との組み合わせで構成されているのに対して、301やTD124は基本的に金属の塊で出来ています。 アルミ合金と鉄が主でありシャシーは両方とも鋳物です。 これはある程度の量を作らないとコスト的にクリアできません。 つまり、下手な製品は作れないと言うことなのです。 現代のプレイヤーは、削り出しや成形のしやすい素材が多く、町工場などで部品をやりくりするのが可能です。 再生音のクオリティは、今様のモンスタープレイヤーなどは水準が高いのですが、あえてガラードを所有するという意味はそれらの音では物足りないと思う人がいるからでしょう。 この物足りない部分を補ってくれるということに、301が現代に存在する意味があると感じます。 しかしTD124が様々なレストア、ファインチューニングにより発売当時の性能を取り戻しただけでなく、大幅に性能を向上させ、さらに多様な音作りが可能になった今、ただガラードであるというだけでは今後は生き残っては行けないと思います。 このような今日の301現状を改善し、301にも今後生き残ってもらうための方法を探るべく今回のレストアを敢行したわけですが、それなりの成果がありました。 音楽的なセンスと技術を持つ人が301をレストアしたなら、必ず答えてくれる可能性を秘めた良いプレイヤーであると感じたのです。 ただ正確に動作するというだけではレコードプレイヤーは時計と変わりがないのです。 プレイヤーに限らず、再生装置は、音楽を表現できた時に存在が実証されるのです。 301がこのような姿で長くファンのために活躍してくれる事を願っております。