2008年04月04日
とびっきりTD124
TD124が持つ能力を最大限に発揮させるよう調整しました。 オリジナルのTD124とは異なる、まったく新しい音をめざしました。 特徴は、充実したエネルギーと広々とした音場表現であり、歪み感を発生させません。 結果として、今まで鳴りにくいとされた大型フロアスピーカーをらくらく駆動させることが可能になりました。 このモデルは、スイス・ショッパー社製造のプロトタイプ部品がフルに装備されています。 それに伴ない駆動モーターを新しい手法により、時間をたっぷり使ってファインチューニングを施しました。 モーター自体から発生するハーモニクスを乱すノイズを極小に抑えると同時に変調させて、振動音を調和させたのです。

ピックアップ部には、EMT仕様オルトフォン社製RM229とノイマン社製MCトランスを組み合わせてみました。 この際、アームボードのチューニングが重要になってきます。 ヒアリングしながら、音の振動の触れが自然で、ピュアな振幅が得られる最適ポイントを探し出し、そこに制動用のパーツを取り付けることにより、音の表面のまわりの透明度が大幅に増しました。 ノイマンのトランスは性能的に見合うアーム・プレイヤーでなければ力を発揮しません。 このモデルは、そのノイマン社製MCトランスまで意のままに使いこなしてしまうのです。 わたしたちが驚いたのは、送り出し側のカテゴリの音にありながら、適格な情がこめられていることです。 小音量時のリアリティにも、目を見張ります。 音がぼやけたり、濁ったりすることがなく、通常の再生レベルの音形で見事に小さくなります。 とにかく、このプレイヤーが再生する音質を、文字で書くのは不可能です。 今様のレコードプレイヤーからは決して聴く事の出来ない貴重な音です。 以上T氏
たとえば、英RCAの優秀録音盤『ベット・デイヴィス映画音楽』をかけてみる。 麻薬的な成分がたっぷり、クセになりそうな音におぼれる。 空気がびりびり震える練りに練られたハーモニクス、風を起こす得体の知れぬ低音のすごみ。 いとも軽々と再生されてしまうから、僕らは驚くのだ。
このモデルは今週末にHPhttp://www.thorens-td124.jp/にアップする予定なのでお楽しみに
このモデルは今週末にHPhttp://www.thorens-td124.jp/にアップする予定なのでお楽しみに