2008年05月02日

あることないこと

国内のアナログオーディオ、とりわけ、ビンテージオーディオの分野においては謎めいた流言流布が存在します。 
これらは自然発生的に生まれたものではなく、何処かで誰かが必要に迫られて、作り出したのでしょう。 なぜ必要だったのかは検討がつきませんが、それらに多少の真実も混在しているから、ユーザーにとってやっかいなのであり、真に受けてしまって酷い目にも会うのです。 ビンテージ系のレコードプレイヤーについても、さまざまな噂が流出しており、どれが真実であるか見極めるには情報不足は否めません。 真実と事実をよく見極めなければ必要の無い損失をこうむります。 TD124が定回転に到達しないのはあたりまえ、定回転に達するのに一時間はかかる等々、ガラード301がゴロや振動の大きいのは本来の性能であり、リムドライヴだからしかたのないこと。 ヴィンテージTD124 















これらはある意味では真実といえましょう。 整備されていない場合においては。  しかし、フルレストアを行えば、TD124も301も、このような症状は解消されます。 整備されないままのTD124やガラード301は、前述の不具合の症状は当然のことであり、作られてより50年も経過すれば、何がしか処置を施さなければ、通常の使用には耐えられません。 事実を事実として正しく認識し、レストアを行えば、再び甦るだけの力と構造と材質をTD124も、ガラード301も持っているのです。 しかし事実を正しく認識せず、あることないことをそのまま信じて、モデファイと称する改悪を施したり、無理な使用を継続すると、結果として壊れてしまいます。 市場にあるTD124は、現時点あたりがレストアを行わなければならない限界に近づいており、レストアを行わなければ、どんどんレストアが難しい憂慮すべき状態に陥ってしまうでしょう。 ガラード301もそろそろ状態の悪い物が市場に出てきているのではと思われ、あと数年したらHiFi用としては役に立たなくなるのではと心配しているのです。
以上T氏



トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔