2008年06月03日

TD124のノイズ対策

TD124を使用する際、稀にノイズの発生を招く事がありますが、モーターからの電源ハムノイズ以外TD124に原因は無く、そのほとんどは他の原因によるものです。 電源ハムノイズは適切なアース取りを行っていただければ問題はありません。 これ以外ライン上におけるノイズの発生についてはアーム、カートリッジ、昇圧トランスアンプリアイアーの種類によって様々な出方をします。 これを解決するためには、ユーザーの努力が必要です。
ライン信号系統の常として、信号ライン上の最初の部分であるカートリッジ廻りのチェックが欠かせません。 カートリッジのリード線の接触不良、シェルのアーム側への接続部、アーム側カートリッジシェルの接点等が主であり、場合によってはアーム、リードコネクション部も点検しなければならないこともあります。 MCカートリッジを使用している方は、次に昇圧トランス廻りのチェックをし、プリアンプ側の入力部も調べてみる必要があります。 オルトフォンアームのアース














これらを完全にクリーニングしないで、ノイズの発生を如何がするのは感心できません。 アナログオーディオでは通常当たり前の作業です。 これでもノイズが発生する場合はアース取り方を考え直さねばなりませんが、ユーザーの使用するアーム、カートリッジ、アンプリアイアーの仕様により一様ではありませんからその時々で対処せねばなりません。 プリアンプ側の入力端子で使用しない端子にはキャップをはめる事をおすすめします。 これでもノイズが発生する場合はケーブル類を点検してみましょう。 RCAピンが錆びて接触不良を起していないか、内部のシールドは完全であるか等です。 これでも解決しない場合は、各セッションの機器を入れ替えてチェックする事が有効で、これによってどのセッションでノイズが発生しているか知る事が出来ます。
アナログオーディオは、CD等のデジタル機器と異なり入力信号が小さいためラインレベル信号値まで増幅しなければならないため、ほんの少しの接点不良でもノイズを引きやすいのでが、これを弱点ではなく強味にかえるにはユーザー自らの努力にかかっています。 ロスの無い信号伝達が行えればデジタル系とは一線を画した鮮やかな音楽性を示してくれるのです。
以上T氏



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