2008年07月13日
アナログレコードプレイヤーと真空管アンプ用ラック 1
T氏がラックを作った。 以下は彼の説明による。 アナログ機器の振動を考える参考になるかもしれない。 彼の思うように製作したものだが、色は僕の要望によるもので、彼の真意ではないことをお断りしておく。
これは販売目的のものではなく、オフィス用に製作したものです。 古典的なアナログプレイヤーと真空管アンプの使用を前提にしています。 すべての部分が木ネジで組み立てられ、棚の位置は可変です。 両サイドの板はくりぬかれてあり、そこから手を入れて配線を着脱できます。 材料はホームセンターに売っている厚さ18mm×400mm×1800mmのパイン材の集成材で、変圧トランス、パワーアンプを置く棚板には通常のパイン材を、その他のあまり重量のかからない部分には、やや軽めのアジアンパイン材を使用しました。
板材の厚さが18mmでは薄いと思われるかも知れませんが、肉厚で重い材質を使用した場合に起こりがちな振動エネルギーの蓄積を回避し、またアンプの振動によるループ現象を防止するために、意識してこの厚みの板で製作しました。 速やかにそのエネルギーを側板側に流して、過剰な振動を発生させないように配慮しました。 このように、振動の流れをコントロールしているので、天板部分に設置した古典的なアナログレコードプレイヤーのキャビネットの、振動パターンをきれいなものにする事が出来ます。 アナログプレイヤーからの振動伝道によるキックバック現象を時間軸をずらして一部を打ち消し、残りは天板がアース体となって側板側に流せる構造です。 つまりアナログプレイヤー自ら発生する振動を、ラックで打ち消す効果を狙っています。 アナログ再生装置の世界では、振動は伝道して減少させるのと同時に、機器が踏ん張れるようにしてやるのも大切です。 天板部分は他のパーツと異なり、蓋として組まれています。 振動の一部は木目を通じて木材の木口部分から空間に放出されますが、その他は側板側の木口を伝わり共振します。 ラック底面にもう一枚張られたMDF製の共鳴ボードが、伝わり下がってきたエネルギーを有る程度吸収し、残りはキャスターのゴムホイールを通して床に逃がしています。 つづく
これは販売目的のものではなく、オフィス用に製作したものです。 古典的なアナログプレイヤーと真空管アンプの使用を前提にしています。 すべての部分が木ネジで組み立てられ、棚の位置は可変です。 両サイドの板はくりぬかれてあり、そこから手を入れて配線を着脱できます。 材料はホームセンターに売っている厚さ18mm×400mm×1800mmのパイン材の集成材で、変圧トランス、パワーアンプを置く棚板には通常のパイン材を、その他のあまり重量のかからない部分には、やや軽めのアジアンパイン材を使用しました。
板材の厚さが18mmでは薄いと思われるかも知れませんが、肉厚で重い材質を使用した場合に起こりがちな振動エネルギーの蓄積を回避し、またアンプの振動によるループ現象を防止するために、意識してこの厚みの板で製作しました。 速やかにそのエネルギーを側板側に流して、過剰な振動を発生させないように配慮しました。 このように、振動の流れをコントロールしているので、天板部分に設置した古典的なアナログレコードプレイヤーのキャビネットの、振動パターンをきれいなものにする事が出来ます。 アナログプレイヤーからの振動伝道によるキックバック現象を時間軸をずらして一部を打ち消し、残りは天板がアース体となって側板側に流せる構造です。 つまりアナログプレイヤー自ら発生する振動を、ラックで打ち消す効果を狙っています。 アナログ再生装置の世界では、振動は伝道して減少させるのと同時に、機器が踏ん張れるようにしてやるのも大切です。 天板部分は他のパーツと異なり、蓋として組まれています。 振動の一部は木目を通じて木材の木口部分から空間に放出されますが、その他は側板側の木口を伝わり共振します。 ラック底面にもう一枚張られたMDF製の共鳴ボードが、伝わり下がってきたエネルギーを有る程度吸収し、残りはキャスターのゴムホイールを通して床に逃がしています。 つづく