2008年11月10日

ヴィンタートゥーアの夜

gino旅の最後は大概、スイスのヴィンタートゥーアに行く。 ジノは相変わらず元気だ。 奥に見える引き出しつきの道具箱は、以前T氏が作製したもので、彼の大のお気に入り。 ここにはヨーロッパのみならず、世界中からTD124が送られてきて、熟練の手によるフル・レストレーションを待っている。 いつもどおり晩御飯を丘の上の牧場でオーガニックなハムやチーズとリンゴ酒を楽しみ、新作スピーカーを聴くべく、店に戻り二階のショウ・ルームで試聴テストに入る。 Schopper 1 現在、トーレンス関連の部品として開発中のものは、アルミ製トッププラッター、アイドラーホイール、10インチトーン・アーム、供給電源システム、それに30cm同軸ユニットを使用したスピーカーシステムなどなど。Schopper 3







そのどれもが、トーレンスの老エンジニア、ジャック・バッセの助言と話し合いにより、多くの困難をひとつづつクリアして製品化されていく。 ユルク・ショッパーはすべての部品をスイス国内の工場や職人たちにより製造されているのを何よりの誇りとしている。 何一つ、曖昧さを許さないから、アッパープラッターにしろ、アイドラーホイールにしろ、二年以上経過してまだ完成品が発表されない。 アッパープラッターはあと一年? アイドラーホイールはあと半年後に出れば、というところか。 いづれにしろ、半端なものは出さない。 それが、スイス・クオリティらしい。 TD124 愛好家の皆さんは、それを肌で感じていただいているはず。
Schopper 4













小さな町、ヴィンタートゥーアにはリバールはもちろん、ハスキル、クラウス、マルツィなどが好んで訪れた。 世界有数の美術収集家オスカー・ラインハルトの美術館が2つあり、他にも小さな美術館が市中に点在する。 そして、いま、世界中のトーレンスのど真ん中でもある。 


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