2008年12月11日

TD124における再生音のローエンドとボトムエンドについて 1

今日から3回シリーズで、
T氏が語るTD124についてディープな話をお伝えする。
溶解点と融和点
ローエンドとは再生音において最低限界であり、ボトムエンドとはそのさらに下、低音の低の低と私は考えています。 TD124に限らず、レコードプレイヤーには固有の定まった低域再生限界点が存在しますが、オーディーオマニアの方々にあっては、拡充を図る為、大質量のプラッターやロングアーム等を使用されておられるのを見かけるのですが、確かに低域の拡張という点では有利に働きますが、拡充という問題になると話は別で、このような製品の場合、応々にして拡張された分に見合うだけの低域ハーモニクスは欠落しがちであります。 たとえ低域再生限界が伸びたとしても、肝心のハーモニクスが伴わなければ、何も意味のない事であり、レコード自体のもつ低域再生限界を超えるまで、ローエンドを拡張しても、ただノイズ成分と化してしまい、聞く者に圧迫感をもたらすのみであります。 いわば低音の怪物を生み出してしまい、リスナーにとっては有害となります。TD124はこのような弊害を避ける為、ローエンドとそれに伴うボトムエンドにおいては、常にハーモニクスを伴った再生を行うように作られております。 このハーモニクスを伴ったTD124におけるローエンドとボトムエンドの働き方を表す言葉として、私は溶解点と融和点の二つの言葉を用いております。 TD124レストア完了後のヒアリングテスト、又は販売用のTD124と組み合わされるアームカートリッジのチューニング等において、これらの言葉は重要な意味を持つのです。 なぜ溶解点と融和点という二つの言葉が必要であるかと言えば、マーク気砲けるプラスチックスピンドル仕様の初期型モデルと以後の製品とでは、ローエンドとボトムエンドにおける働き方が異なっている事によります。 TD124のローエンドとは、私たちが通常音として感覚的にとらえる部分の事であり、音楽再生においては、必要不可欠なハーモニクスを持つものでありますが、ボトムエンドはさらにその下、いわば土台として存在する部分のことを指します。 この部分が存在する事により、ローエンドは自在な軽さを得る事が出来るのです。 またボトムエンドはローエンドにおけるハーモニクスの調和として、リスナーに届けられる事になるのですが、又様々な問題を含んでもいるのです。  つづく



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