2008年12月13日

TD124における再生音のローエンドとボトムエンドについて 3

マークI 中後期モデルとマーク の場合

初期型以降のメタルスピンドルを装着したマーク 中後期型はTD124として完全に安定したモデルです。 このモデルにあっては初期型のようにローエンドとボトムエンドが溶解するのとは違う働きがあると考えられます。 中後期型では、むしろボトムエンドの上にローエンドが浮いている状態であるといったほうが良いでしょう。 それもただ浮いているだけではなく、ローエンド部の音の自重で所々沈むという現象が起こると考えられ、それにより低域部がさまざまに変化し、形を変えそれが音楽的表現において、音に色彩域と豊かな表情を与える事になります。 このローエンドとボトムエンドの接地部はローエンド部の音の沈みにより、圧力を受ける事によりにじみが発生すると思われます。 これを融和点と呼ぶことにしましょう。 この融和点が発生する原因は、初期型に取り付けられていたプラスチックスピンドルが廃止され、中後期型からメタルスピンドルを採用したことだったと思われます。 メタルスピンドルには、ローエンド部がボトムエンド部へ進入することによる混雑を整理する力が無い為に発生する、と推測されます。 中後期型のこのような超低域への働きかけは、当時のオーディオ事情によるもので、初期型モデルのようなディープバスにおける働き方は、モノラール仕様のシステムには有効に働きますが、ステレオ再生においては低域の底が見えないという事は、チャンネルセパレーションや定位という面で、明確なイメージをユーザーに与えにくいという現象も調整によっては起こりえます。 しかし、初期型にはまた、低域の低がある程度明確な形をとった方が、ステレオ効果を得やすいという利点も生ます。 又、ローエンドとボトムエンドが混雑しないという点では、ステレオ再生に伴うノイズの問題で有利であり、ボトムエンドのノイズ成分とは干渉せずにすみますので、音の透明感という点では有利に働きます。 もう一つは、中後期型に関しては、初期型より、ボトムエンド部帯域の上限がやや上がっているのではと思われるふしもありますが、これはスピーカー2本でステレオ再生を行う場合の低域再生における、音のかぶりを防ぐ目的があったのではと推測することも可能です。 これらの現象を理解するには両者を聞き比べればわかるのですが、初期型におけるステレオ再生は、両チャンネルスピーカーの外側にはあまり広がる事はなく、音はスピーカーの間に定位する場合がみられ、その分音場の奥行が深くなります。従ってチャンネルセパレーション的には、やや物足りなくなりますが、その分音のコクと、音楽の実在感実体感の表出が強味を発揮します。 中後期型の場合、スピーカー外側に向けた放射状の音場が形作られ、スピーカーの音場の見通しやチャンネルセパレーションも大変優れたものです。 以上がMk.Iについての考察です。
マーク兇箸覆襪函△海離蹇璽┘鵐匹肇椒肇爛┘鵐匹量簑蠅蓮△△泙蟒斗廚覆發里任鰐気なってきます。 マークIIが発売開始された1960年代後半という時代にあなると、ディープバスの問題は、アンプリファイアーの発達に委ねられ、むしろレコードプレイヤーはそれに不干渉という立場をとるようになります。 ナチュラルデストーションは別の領域に移っていく事になります。 TD124におけるローエンドとボトムエンドの関係は、TD124独自の働きであり、通常のレコードプレイヤーについては、ローエンドはすなわちボトムエンドであり、低域再生限界点では自然にロールオフを行い安定化を保っております。 TD124がこの領域まで踏み込んでいくにあたっては、TD124独自のエディカレント部の働きが大きな意味を持っているのですが、これについてはディープに語るトーレンスの次編として書く事に致します。 この項おわり 以上T氏



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