2009年02月19日
GARRARD301 集成・積層キャビネットにまつわる迷信 3
301とキャビネットの振動脈
301を懐かしの名機として使用する限りなら、市販の積層型キャビネットは、まがりなりにも役割を果たすことになりますが、現在あるいは近い将来に、301がHiFiフォノモーターとして、アナログオーディオの分野で一級品としてあり続けるためには、音質はもとより音楽的な表現において、何より品性が重要なファクターになります。 その点では積層型キャビネットが及第点にまで達するのは無理なことです。 音質面で論理的に確たる証明、なぜこの方式で音が良いかという理由が見当たらないからです。 音が良くなるのも悪くなるのも、それなりの理由と原因があり、ただ重くがっちりと作ってあるから音が良いと言われても、そのまま信じるわけにはいきません。 私が知る限り、301のように、シャシーがキャビネットと一体となって働くフォノモーターでは、その振動パターンの流れる道筋、つまり振動脈を正しく認識しないと、301の性能を充分発揮出来ないと確信しております。 振動脈という考え方は、地脈や水脈のように表立っては見えませんが、確実に存在しており、これが見えなくては今日HiFiプレイヤーとして、301を未来に生かすキャビネットは製作できないのです。 それにはまず301の素性を正しく知り、目指す音の何たるかを把握しなければなりません。 301専用キャビネットを、単なるアッセンブリーやアクセサリー的な発想から脱却し、真に音楽的な再生を目指さない限り、ガラード301は未来に生き残るのは難しいと私は考えるのです。 この項おわり
以上T氏
次回は振動脈を正しく捉えたキャビネットについてT氏が述べていきます。
301を懐かしの名機として使用する限りなら、市販の積層型キャビネットは、まがりなりにも役割を果たすことになりますが、現在あるいは近い将来に、301がHiFiフォノモーターとして、アナログオーディオの分野で一級品としてあり続けるためには、音質はもとより音楽的な表現において、何より品性が重要なファクターになります。 その点では積層型キャビネットが及第点にまで達するのは無理なことです。 音質面で論理的に確たる証明、なぜこの方式で音が良いかという理由が見当たらないからです。 音が良くなるのも悪くなるのも、それなりの理由と原因があり、ただ重くがっちりと作ってあるから音が良いと言われても、そのまま信じるわけにはいきません。 私が知る限り、301のように、シャシーがキャビネットと一体となって働くフォノモーターでは、その振動パターンの流れる道筋、つまり振動脈を正しく認識しないと、301の性能を充分発揮出来ないと確信しております。 振動脈という考え方は、地脈や水脈のように表立っては見えませんが、確実に存在しており、これが見えなくては今日HiFiプレイヤーとして、301を未来に生かすキャビネットは製作できないのです。 それにはまず301の素性を正しく知り、目指す音の何たるかを把握しなければなりません。 301専用キャビネットを、単なるアッセンブリーやアクセサリー的な発想から脱却し、真に音楽的な再生を目指さない限り、ガラード301は未来に生き残るのは難しいと私は考えるのです。 この項おわり
以上T氏
次回は振動脈を正しく捉えたキャビネットについてT氏が述べていきます。