2009年02月21日

T氏製作GARRARD301専用キャビネット 1

GARRARD301キャビネットの迷信を書いたT氏がキャビネットを製作した。
以下はT氏自身によるキャビネット製作の口上である。

今回製作したキャビネットは、アイボリーホワイト仕様のガラード301を使用するために、特別に考案しました。 

T氏製作コンソール














由緒ある英国製HiFiプレイヤーとして、今日でも充分通用するように、新しい音響的考察に基づいています。 従って通常の市販されている専用キャビネットとは、構造も働き方も異なっているのは申し上げるまでもありません。 ガラード301特有の縦振動波を、それぞれ異なった素材と加工により、可変変調させ打ち消す働きを採用しています。 再生音へ及ぼす効果は、濁りの無いクリアーな音が特徴で、余韻の美しいものです。 T氏製作コンソールキャビネットの共振周波数が、構成する各部分でそれぞれ異なるため、総体として共振体の癖が出ないのです。 301特有の中高域に偏る傾向に対して、低域の分解能が充分な補正を行いますので、詰まった音が無く、音が固まってゴリ押ししがちな301の再生音をきれいに解きほぐし、見晴らしの良い音場を得られるようにしています。 高域での金っ気のある響きをナチュラルに響かせることで、ヴァイオリンなどの独奏楽器の再生では、切れはあっても刺激的にならず、多彩な音色が得られます。 中音域部による301特有の両端域へのアンバランスな働きを、不自然なものにせず、色彩感の創出として働かせるようにしてあります。 本キャビネットに301を組み込んだ場合、301が本来有するワールドスタンダード的な性格に基づく音のするフォノモーターであるのを実感されるはずと確信します。 このキャビネットは、その基本的な仕組みにより、組み合わされる301に対してシビアに反応いたします。 そのため組み合わせる301の条件として、まず所定の電圧できちんと定回転が行える事、不要なノイズを発生しない事、モーター部は117Vポジションで使用する場合、無負荷時15V以内で起動する事が最低条件です。 つづく
以上T氏
明日からは内部のカラクリをお見せする予定

このキャビネットは二台製作され、一台はフルレストアした301を組み込んで、近々ホームページ上で公開販売中
http://www.thorens-td124.jp/ をご覧ください






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